 |
国道２２３号線に面した妙見温泉の通りを霧島方面に少し行くと、犬飼の滝へ向かう道の表示が出てくる。その表示に従いながら道を進み、途中右手、天孫川沿いに降りていくと駐車場がある。そこから犬飼の滝を目指して、１ｋｍ弱の自然満載の遊歩道。その遊歩道を少し行くと、おっとこれかぁ！と、前触れもなく目に飛び込んでくるのが、「和気湯」だ。 川沿いに２つに区切られた石作りの湯船。表札に名称が書かれ、所有されている方の名前。簡単な囲いがあるが、遊歩道沿いにあるので、誰でもがここを通りかかる。個人所有のものだそうで、マナーを守って入浴、というのは基本中の基本だ。寸志を入れる箱が置かれていたので、心ばかりさせていただき、入らせていただく。 無色透明のお湯で、浴底からぶくぶくとお湯が沸きあがっている。浸かると、体に泡が付く。湯温は熱からずの適温で、長湯が可能。訪問時は平日で、ちょうど他に誰も通りかからなかったので、何も考えずにぼーっと入ることができた。耳にこだまするのは、渓流の流れる音。この川へ降りたところにもお湯が湧き出ているのだが、そちらは上から眺めるだけにした。 さて、この先には犬飼の湯。せっかくここまで来たのだから、見ない手はないだろう。この和気湯から約７００ｍ、遊歩道というより自然の道をてくてく歩き、辿り着いたときは大感動。豪快に流れ落ちる滝が、素晴らしかった。お湯と滝と、これはセットで必須だ。 |