千代の湯
      
【住所】 神奈川県横浜市鶴見区生麦5-14-10
【営業時間】 14:30〜22:00  
【定休日】 不定休
【入浴料】 大人¥470  中人¥200  小人¥100
【泉質】 ナトリウム−炭酸水素塩冷鉱泉
【設備】 黒湯高温湯、黒湯低温湯、気泡風呂
【最寄り駅】 JR鶴見線国道駅から徒歩約1分
    

 
 横浜市は鶴見区。JR鶴見線の国道駅、ななななんですか、この駅はいったい。ホームを降りると、なんと無人駅。んでもって駅舎がこれ、まるでトンネルだぁ。ガード下なんでしょうが、この雰囲気は凄まじい。営業しているのかどうかわからない店舗まで中にあるのがこれまたたまらん。後で調べると、先の大戦の際にうけた機銃掃射の後まであるらしい。いやまったく凄まじい。

 駅で感動している場合ではない。その国道駅を国道15号線側に出て、そのまま西側へすぐのところ。短い煙突が見え、建物の横壁が続く。そこには「天然温泉」の文字。正面に立つと、ほほーこれまた昭和テイストな木造建築のレトロ外観だ。丈の長い暖簾が関西ぽい。こりゃいいなあ、胸がときめく。

 暖簾をくぐると下足場。そして斜めに自動ドアが入るとフロントが。その外観とのギャップにちょっとびっくりだ。奥にはきれいなロビーがあり、イスとテーブルが並べられ、テレビがあり。飲料類の冷蔵庫もある。

 脱衣所へ。こちらはちょっとレトロ世界へ引き戻される。天井は高く折り上げの格天井。そこから3枚羽根の天井型扇風機がぶら下がる。床はフローリング。四面に脱衣ロッカー。間仕切り壁側は、脱衣ロッカーで大きな鏡が半分隠れている。テーブルに長イス、丸イスがいくつか、アナログ体重計、マッサージ機、脱衣用丸籠。

 それでは浴室へと。おお、再びやってきましたレトロ世界。天井は2段式で水色に塗られ、経年劣化。奥壁にはどどーんと富士山のペンキ絵。いやあ、これはたまらんですね、富士山。これをバックに入浴だ。そして銭湯アートがもう1つ、間仕切り壁側に風車と湖のモザイクタイル絵。やはり場所はオランダなのだろうか、とそれしか思い浮かばない。洗い場のカラン、間仕切壁側5つ、外壁側4つシャワー無し、間の島カラン1列目両側と2列目片側に4つづつのカラン数。シャワーはところどころはずされている。

 そして浴槽、お目当ての天然温泉、出ました黒湯です。浴槽は3つ、間仕切り壁側から中温、高温、低温との表記。間仕切り壁側の中温は黒湯ではなくさら湯、ブクブクの気泡湯だ。高温と低温は黒湯、それぞれ超音波ジェットが1つ付き。低温だけど、言葉通りの低温ではなく、けっこう熱い。黒湯はとろーりとろとろ真っ黒け、透明度は15センチくらいか。壁には雑誌かな?の紹介記事が飾られている。肌はすべすべ、そしてよく暖まりぽっかぽか。

 飾られている記事によると、黒湯の多いこの地域でも、特に濃いとのこと。確かに濃厚な黒湯だ。普通の近所の銭湯でこのお風呂に入ることできる方々を、心底うらやましく思う。いっそのこと引っ越すか。そう思うような、楽しい時間を過ごすことができました。感謝。


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