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丹後半島は久美浜町。夏は海水浴、冬はカニ、日本海に面したその町には、いくつかの温泉が点在する。その中で代表的なのが、その名の通り「久美浜温泉」。旅館や民宿が立ち並ぶ海沿いからは少し離れたところにある旅館で、日帰り温泉が可能。近くには果樹園があり、周辺にはメロンや梨などの直売店があちらこちらに。 入り口を入ると正面にフロント。左手に下足箱が並び、浴室はすぐ。浴室内は内風呂、そして露天風呂。この露天風呂が広い。岩風呂造りで、すぐ山の斜面になっていて、その上から滝のようにお湯が豪快に落ちてくる。なんとも荒削りで素敵。奥には打たせ湯のように、お湯がちょろちょろ落下。またジェットバス兼用の薬湯もある。 そしてびっくりしたのが、大きなおっちゃんの像。このお方、山田六郎という方で、この温泉を掘り当てた人だそう。そしてもっとびっくりが、大阪名物「くいだおれ」の開祖だとのこと！つい先日、廃業されたところで、ここしばらくは「くいだおれ太郎」君とともに大阪では毎日話題になっておりました。その「くいだおれ」の５文字が、こんなところで見られるとは夢にも思わなかったことですわ。 思わぬところに心が取られてしまったが、肝心の温泉はというと、カルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉。無色透明無味無臭、さらっとした浴感。しかしこの広々とした湯舟の中で浸かるお湯は、なんともいえない心地良さ。そして凝った造りに技あり３本、というところですか。 |