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日本有数の歓楽街的温泉地、熱海温泉。そのイメージから、あまり共同浴場などがありそうには思っていなかったのだが、調べてみるといくらかあるじゃないですか。今回は時間の都合で午前中、入ることができるところを入ろうという企てだ。 まずは駅から一番遠いと思われる山田湯へと向かう。駅へ着いたのが１０時半だったのだが、調べると１１時まででいったん休憩ではないか。こりゃあかん、とにかく間に合わなければと、坂道を猛烈ダッシュ（大袈裟）。ここは場所が非常にわかりづらい・・・ネットで予習＋ｉＰｈｏｎ片手にナビ、案外スムーズに辿り着いた。 コンクリ建物、表は男女それぞれドアが分かれている。横手には２階へ上がる階段。中へ入ると番台がある。時間はすでに１１時前。すみません、すぐあがりますから・・・と声をかけると、「いいですよ、ゆっくりどうぞ」との有難いお言葉。なんと親切な、迷惑かけてすみません、と感謝しながら中へと入る。がらんとした脱衣所。脱衣ロッカーは無く、棚のみ。そしてベンチとヘルスメーターが置かれている。 浴室もがらん。シンプル・イズ・ベスト、ぽつんと浴槽が１つ。いや、いいですね、この雰囲気。まさしくこれぞ共同浴場だ。浴槽の上壁には小振りながら富士山のモザイクタイル絵のおまけ付き。お湯は適温で長湯ができる。やや卵臭？と、やや塩味。色は無色透明。つるっとした浴感がある。 とにかく時間オーバー中、そそくさとあがる。「ごめんなさいねー、もっとゆっくり浸かってくれればいいのに・・・風邪ひかないようにねー」と、これまた優しい言葉をかけてくださった。いやはや、なんとも人情味のあることでしょか。いいところです、熱海。 |