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こちら葛飾区亀有公園前派出所だよねというＪＲの亀有駅の南口。駅前のロータリーから商店街の通りがいくつか延びる賑やかな界隈。そういう駅前すぐという抜群の立地条件で佇む銭湯、それが「ゆートピア２１」。大きな窓にポップな屋号ロゴ、今風外観が目につくが、その上側には千鳥破風の屋根が出ているではあーりませんか。うむむ、これは立派、新旧融合型銭湯だろう。 向かって右側に玄関口、暖簾は架かっていない。下足場から自動ドアで中へ、フロント、そしてその全面にロビーが広がる。ロビーには、どっしりとしたソファ、飲料類の冷蔵庫には缶ビールもあるのがうれしい。湯上り後は、ゆったりとお楽しみだ。 脱衣所へ。フロント・ロビーへの改装分だけ面積を取られているのだろうが、それほどこじんまりとは感じない。天井を見上げると折り上げの格天井、格子の中は張り替えられているが。そして３枚羽根の天井型扇風機がぶら下がる。床はきれいなフローリング。中央にテーブルと両側にベンチ。脱衣ロッカーは３面に、１つは縦長タイプ。外壁側にマッサージ機、浴室入口前にはアナログ体重計。 浴室へ。湯煙り立ち込めるその空間、天井は高く２段式で水色に塗られている。その正面、奥の壁に大きなモザイクタイル絵。河童の子供が乱舞、トビウオの上に乗っかったりしている楽しい絵柄。虹まで出ていている。これが前面に描かれており、浴室の雰囲気を明るく楽しいものにしている。 全体のレイアウトは、東京スタイルからすると少々変わった形。浴槽は外壁側と奥側に逆Ｌ時型の配置されており、間仕切壁側に洗い場のカラン７つとと島カラン両側６つづつが一列で、外壁側には無い。そして立ちシャワーが両壁側にそれぞれ１つづつある。逆Ｌ時型の各種浴槽、奥壁側に、「麦飯石風呂」と名付けられた麦飯石が給湯口に配された浅、超音波気泡ジェット２連の座り風呂、そして薬風呂。外壁側には超音波気泡ジェット２連の寝風呂と水風呂。さらに脱衣所側にはみ出すような形で有料のサウナがある。 そのポップな屋号の通り、各種浴槽あれこれ揃った楽しい銭湯といいう一面、ところどころに古き良き時代の銭湯様式を残しているという、おいしさどころいっぱいの銭湯だ。これが駅から１分という場所に佇んでいるということが、これまた便利このうえない。亀有の方々、いいですね。 |