山の湯

【住所】 滋賀県彦根市中央町7−33
【営業時間】 15:30〜21:30 
定休日】 毎週木曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥140  小人¥80
【設備】 深、超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 JR琵琶湖線彦根駅から徒歩18分



 あーかいかぶとのひこにゃんにゃん♪と、元祖ゆるキャラ、「ひこにゃん」が全国的に知られる彦根市。今や彦根城をしのぐ観光資源となった「ひこにゃん」、町のあっちにもこっちにも、まさにひこにゃんシティの体をなしているから驚きだ。そういう彦根市、今や銭湯は1軒だけ。かの「関西のレトロ銭湯」にも特選銭湯として選ばれている、その名も「山の湯」。

 JRの彦根駅から南西、銀座街という商店街から少し入り込んだところにある銭湯。銀座街に面したビルの裏側で、小さな神社や祠、用水路などに挟まれた一角に、風情あふれる外観で佇んでいる。まるでこの界隈だけ時間が止まってしまっているような錯覚に陥る。暖簾をくぐると、こじんまりとした下足場。その下足箱、鍵がほぼ完璧に無い。まあ大丈夫だろうと、そのまま靴だけ入れて、中の扉を開ける。

 番台があり、脱衣所。いやこれがまた、いい雰囲気ですね。ほぼ正方形にどーんと広々とした脱衣所。中央に長椅子とマッサージ機が向かい合って置かれている。番台横手にも長椅子。天井がこれまた格天井というのがいいやないですか。床は板張りで気持ちいい。仕切り壁側にはアイスクリーム型の冷蔵庫と縦型ショーケースの冷蔵庫や、大きなアナログ体重計。脱衣ロッカー横には飲料類の自販機もある。

 そして浴室との境目が小さな内庭のようになっていて、岩が組まれた間に灯篭が置かれ、その下側には池がある。池には、なんと鯉が泳いでいるという本格派。ささやかな空間ながらも、きちんと整えられており、素晴らしいの一言。

 そして浴室へ。こちらは浴槽の配置が少々変わっている。主浴槽の深と浅、楕円形のような形がくっついた2つの浴槽で、浅内には超音波ジェット3連付き。浴室中央には、水風呂?というには冷たさが足りない、瓢箪に似たような形の浴槽が1つ。というか、入っていいのかどうかためらわれるような大きさ。けっこうお客さんがいたが、誰も入っていなかった。そして奥に、赤茶色のお湯が張られた薬風呂(でしょ?)。長細い楕円形の浴槽で、その壁側は水槽になっていて、中では鯉が泳いでいるという仕様。

 天井を見上げると、中央に湯気抜き。それとは別に、薬風呂の前あたりの上にもミニ湯気抜きのごとき四角形が天井に開いている。洗い場のカランは、左右それぞれの壁側にいくつか。片方はシャワー付き、片方はシャワー無し。

 以上、なんだかんだ見どころチェックポイント多く、けっこう話が長くなりました。内庭、変わった浴槽構成、レトロな雰囲気と、好きな人にはたまらんよう話題の数々。なんでわざわざJR乗って彦根まで風呂入りに来てるんだろう・・・と我ながら疑問に感じたりもしたのですが、これ入っちゃうと、そんなもんどうでもよくなりますよね。迷い払拭、銭湯巡りを続けます。

 

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