山の湯温泉
 
【住所】 東京都豊島区要町1−47−12
【営業時間】 15:30〜24:00  
定休日】 毎週月曜日(祝日は翌日) 
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80  
【設備】 薬気泡風呂、薬超音波気泡風呂、スチームサウナ
【最寄り駅】 東京メトロ有楽町線要町から徒歩約6分
 


 東京メトロの要町駅。その西側から出て北へずんずん、細い通りをうねうねうね、ごめん残念ながら説明できません。路地の続く住宅地、大きなお屋敷も多い。そんな中に、本当に分からないような場所に銭湯。民家の間から見える煙突を見つけることができれば早いが、すぐには近づけない。とにかく、がんばって見つけてください。

 前面通りが狭くて、全体の外観がよくわからない・・・のが残念。正面には黄色と緑のスプライトのテント、その脇の塀から松の木がニョキッと出ている。木造りの玄関、男女それぞれの暖簾がかかる。くぐると、こじんまりとした下足場。下足箱の蓋、朱と白が交互に並ぶカラフルな色合い。そして入口がなんと自動ドア、ちょっとびっくりだ。

 番台、そして脱衣所。これがなかなか、あれやこれや賑やかな造りだ。外壁側に脱衣ロッカー、中央よりに島ロッカー。島ロッカーの上には象の置物や観葉植物などが置かれている。番台横側はガラス戸で、その向こう側には庭、そして洗濯機が数台並ぶ。洗濯機は浴室入口前にも数台。中央から間仕切壁側にテーブルとソファの応接セット。棚にはコミック本がずらずらっと並ぶ。間仕切壁には大きな1枚もの鏡。浴室入口前の洗面横には、なんとスポットクーラー(だろう)が2つ出ている。他にはアナログ体重計、マッサージ機が数台、番台対面上には大きなのっぽの古時計。天井はフラットで、蛍光灯が鎖で吊り下げられている。それと、脱衣ロッカー側の頭上には、天井型扇風機がグルグル回っている。

 さてそれでは浴室へ。こちらは改装されてきれいな造り、それも特徴的な造り。浴室中央に浴槽がどーん、周りの壁に洗い場のカランという、東京では珍しいタイプだ。その浴槽、なんと瓢箪型。大きさのやや違う半円形の浴槽が2つ、ワンユニット。その間には水瓶を持った裸婦がちょこんと座っている。手前側の浴槽はブクブクの気泡湯、奥側は超音波気泡ジェットが3連だ。しかも薬風呂だ。お湯は・・・熱い。奥側のほうがより熱いか。そして浴室入口横手にはスチームサウナ。それも、よもぎスチームというお得仕様。3面壁側の洗い場、カラン数は、外壁側7つ、間仕切壁側7つ、奥側4つ。天井は2段式、白色に塗られ、縁は水色だ。

 そして最大のトピック、銭湯アートだ。奥壁上側、どどーんと大きな迫力ある富士山のペンキ絵だ。そしてその下側、山と川のタイル絵、川がざざーっとこちらも迫力。間仕切壁にもタイル絵。こちらは川と民家。それだけでは終わらない、先のスチームサウナの室内にもタイル絵が。このシチュエーションは初めてだろう。山々と白樺(だったかな?)。これには本当、驚いた。

 以上、ユニークな瓢箪型浴槽と、迫力ある銭湯アートの数々、見どころいっぱい入りどころいっぱいという、なんとも美味しい銭湯だ。きれいで快適な浴室、言うことなし。路地裏のこじんまりとした銭湯、しかしその中には極楽浄土が待っている。行くべし。
 

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