薬師湯

【住所】 京都府京都市下京区不明門通松原上ル因幡堂町699
【営業時間】 15:30〜24:00 
定休日】 毎週土曜日
【入浴料】 大人¥410  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅、超音波気泡風呂、超音波薬風呂、電気風呂、薬風呂、サウナ、水風呂
【最寄り駅】 阪急京都線烏丸駅から徒歩6分 京都地下鉄四条駅から徒歩6分



 阪急の烏丸駅、地下鉄の四条駅から南、烏丸通を南へ下り、烏丸高辻交差点からすぐ南東の因幡薬師堂平等寺の正門向い側。さりげなくこじんまりとした雰囲気で佇む銭湯。正面に掲げられた暖簾はオリジナルで、屋号がしっかりと書かれている。くぐると下足場、そして中へ入るのは、なんと自動ドアだ。

 入ると、番台がとっぱわれていて、机と椅子が置かれており、机にはノートパソコン。間仕切壁側にベンチが置かれ、週刊誌などが収められた書籍や新聞用の箱がすぐそこに。向い側にはアイスクリームの冷凍庫。京都名物、脱衣用に籐籠。他にもデジタル体重計やマッサージ機など、銭湯アイテムがあれこれ。

 さて浴室へ。この浴室、浴槽設備がいろいろと変わっている。他であまり見かけたことのないようなユニークな造りあれこれ。間仕切壁側の主浴槽、半円形の形で各種浴槽の複合体になっている。手前の浅い浴槽に超音波ジェットが1つと、ぐるっと少し渦を巻いている浴槽1つ。その奥に深、壁側には座ることのできる仕掛けが。さらにその奥に超音波気泡ジェット1つ付きの薬風呂。以上、なんとも風変わりな浴槽構成。

 そして浴室奥に、水風呂。小さめのライオンの口から水がざざーと流れ込む。これまた変わっているのが、この水風呂内に寝転び仕様のような段が付いていること。これは全く見たのは初めて。なんとも面白い水風呂仕掛け。その隣には、別室になったシャワー室(これも変わっている)。浴室入り口側にはサウナも設置されている。

 実は私の訪問時、なんとこれがこの薬師湯さんの閉店最後の日であった。まったく知らずに訪れた私、あまりの偶然に愕然。しかも、最後の日ということで、料金は無料。たまたま訪れた一見さんのこの私、恐縮しながら入らせていただいた。壁に貼られた廃業の挨拶を見ると、43年前にオープンされたとのこと。なんと、私は43才ではないか。誕生年、もしくはその前年の開業か。たまたまその最後の日に訪れることのできた私、まったくの偶然だが、ほんの少し不思議な巡りあわせの気分を味わわせていただけた。一見ではあるが、ここは素直に、「長い間ご苦労様でした」と言わせていただきます。



※ 残念ながら、廃業されました。
  データは廃業前のものです。御注意ください。

 

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