雲翠泉
      
【住所】 東京都荒川区東日暮里3−16−4
【営業時間】 15:00〜24:00 
【定休日】 毎週水曜日
【入浴料】 大人 ¥450  中人 ¥180  小人 ¥80   
【設備】 深気泡湯、浅超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 JR常盤線三河島駅から徒歩5分   
    

 
 さて、お久しぶりの東京銭湯巡り。今回は、ちょうど発売されたところの、町田忍氏著「ザ・東京銭湯」本を参考にちょいと立ち寄ってみた、いくつかの銭湯。やはりレトロ系が気になって、いつのまにやらJR常盤線、気づいたときには三河島駅。

 駅前の賑やかな通りから南側住宅地に入り、東の方向。細い通りをうろうろうろ、昼間にオフィス街を小走りで歩き回っていたこともあり、この下町空間がほっとする。そして目の前にどどーんんと現れたのが、「雲翠泉」。このなんとなく神秘的な感じもする屋号が印象的。正面の四角い玄関周り、奥には日本家屋。暖簾をくぐると、そこにはみなさんお待ちかね、激昭和の扉が開かれる。

 下足場から引き戸を開けると、番台。そして脱衣所の時間が止まったかのような空間が現われる。高い天井は、格天井で仕切り壁上から4枚羽根の天井型扇風機がぶら下がっている。床はフローリング、壁は木と白基調。そしてなんといっても素晴らしいのが、脱衣所横と浴室横に、ずどんと作られた庭。植え込みや鉢植えがところ狭しと並べられた空間、ガラス戸越しに見える緑がなんとも落ち着く。立派な庭を擁した銭湯があるというのも東京銭湯の特徴でしょうか。

 さてそれでは浴室へ。すこーんと縦長の空間に、中央に楕円形の浴槽。中央部分に浴槽があるというは東京では珍しいらしい。浴槽内は2つに区切られていて、手前の長い部分が浅、奥側が深。浅内には超音波気泡ジェットが1つ、深内にはブクブクの気泡。お湯の温度は・・・やはり熱い。浅と深で多少の湯温の違いはあるようだが、どちらも熱い。そして奥の壁側、漢方の薬風呂。こちらもやや熱め。

 洗い場は浴槽を囲むようにしてぐるっと一周。シャワーが付いているのは奥の洗い場のみ。洗面器は当然のように、黄色いケロリン桶。浴室入り口のところに積まれている。

 それと一番の大見所、それはやはり奥の壁一面に描かれた、富士山のペンキ絵。男女にまたがる大きなもので、絵師は早川氏の名前が。それともう1つ、仕切り壁側に4枚のタイル絵。いずれも昔の風景画、金閣寺や渓流の川下り、他はなんでしょう、京都かな?というようなタイル絵ずらり。

 富士山ペンキ絵、金閣寺他タイル絵、そして庭。なんともビジュアルに優れたミュージアム系銭湯。これが東京銭湯巡りの醍醐味でしょうか、素晴らしいとしかいいようがありません。機会があればまた来たい、そう思わせるような銭湯。


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