【住所】 | 兵庫県高砂市高砂町次郎助町1593 |
【営業時間】 | 16:00〜23:00 |
【定休日】 | 4日おきに休み |
【入浴料】 | 大人¥350 中人¥150 小人¥60 |
【設備】 | 深、浅 |
【最寄り駅】 | 山陽本線高砂駅から徒歩6分 |
山陽電車の高砂駅から南。駅前から続く通りをずんずんと南へ下る。しばらく行くと、通りの右手に年季の入ったビル型の銭湯が目に入る。暖簾の向こう側に男女それぞれの引き戸、ガラスの部分に男黒、女赤字で手書きの表示。白と緑のストライプのテント、その上に垂直に屋号の看板。玄関両脇にはそれぞれ松が植えられており、ちょっとしたアクセント。引き戸を開けて中へ入ると下足場だが、すぐに番台があり、男女が区切られている。当然のように下足箱は木製の年代物。番台の下側にも下足箱があるのが珍しい。 そして段を上がって脱衣所へ。番台対面に神棚。そして大きな漢数字が書かれた木製ロッカーと、丸文字風アラビア数字の木製ロッカーがそれぞれ。アナログ体重計は車輪付きに大きなもの。木のベンチが置かれ、その前には灰皿用に火鉢。番台横手が少し引っ込んだようスペースになっていて、マッサージ器が。床は板張り、天井は大きなマス目の格子状、羽根をはずして封印された天井型扇風機が目に入る。 さて浴室へと。こじんまりとした空間に、なんとも言えない哀愁が漂う。浴室奥側中央に、深。そして浴室入口横手に、浅。深と浅がそれぞれまったく分離しているというのは珍しい。それと、浴室入口すぐのところに、「飲料水」と書かれた円柱の水飲み用水道。残念ながら水が出なかったが。カランは壁側にいくつか。鏡の位置が高くて立ち上がらないと見えないのだが、何よりも横長一枚ものというのが、これまた珍しい。天井を見上げると、湯気抜きを挟んで、窓がそれぞに。これまたまたまた珍しい。 と、あまり他で見かけたことのないような箇所があれこれ、新鮮で楽しい。入浴客も次々と訪れ、けっこう活気があった。それと、この建物の裏側、これが渋い、超渋い。木製建物に煉瓦の煙突、こんなのが目に入れば、立ち止まってため息をつくしかない。おまけに釜場で働かれている光景まで垣間見ることができるというラッキーさ。素晴らしい。みなさま、お見逃しの無きように。 |