中央温泉

【住所】 奈良県大和高田市本郷町7−7
【営業時間】 14:00〜21:00 
定休日】 5、10、15、20、25、30日
【入浴料】 大人¥350  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR桜井線高田駅から徒歩4分



 JRの高田駅西口から南へ少々。商店街のアーケードを抜けたところに、おっとでました、激渋外観の銭湯。その堂々和風造り、隣のお寺と一体になっているがごとくの佇まい。これを一目見て、素通りすることが出来ようか、いや出来まい。何が何でも入らんと、誰が何と言おうとも、とにもかくにも暖簾をくぐる。

 暖簾をくぐると下足場。前両横の三方にひかれたスノコが印象的。正面には、下側タイルに4枚分の小さなミニタイル絵。山と湖のような絵柄。木枠の引き戸がレトロ度満点。この過去への扉を開けて入ると、そこは確実に過ぎ去った過去の空間。

 中へ入ると、まずは番台があり、そして脱衣所へと。時間は一挙に遡り、すでに平成の世ではなくなっているがごとく。天井は格子状、2枚羽根の天井扇風機がぶら下がっている。板張りの床に、木製のロッカー。1番から48番まで書かれたロッカー番号、しかし37番目は欠番。なんと、ここにはテレビが埋め込まれているではないですか。へー、こんなスペース活用法があるんだ・・・と、しばし感心。このアイデアに座布団5枚。そして仕切り壁側に木の腰掛台。横手に大きなアナログの体重計。番台上には大きな柱時計。なにもかもが、かけがえのない光景。

 浴室へ。こちらは、これまたこれしかないようなシンプルな構成。浴室中央に深と浅の主浴槽、のみ。他に何がいるの?と開き直って迫られるようなシンプルさ加減。しかし実際、これ以上の設備は求める気もまったくおきない素敵な空間。静かな空間で、ひたすら浸るお湯かげん。他に何もないことは、他に何もいらないということなのでしょう。
 
 そしてお楽しみ、銭湯アート。浴室正面、アルプス、湖、白鳥のモザイクタイル絵。一面に描かれた大きなもの。その上側には、豆タイルがびっしりと敷き詰められている。なんだか表現しようのないようなインパクト。百聞は一見にしかず、一度入る価値はあり。できることなら、急いで。 

 

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