鶴の湯
 
【住所】 東京都台東区東上野5−22−7
【営業時間】 15:00〜24:30 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深気泡風呂、浅超音波気泡風呂
【最寄り駅】 東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩約5分 
 


 東京メトロの日比谷線、稲荷町駅から清洲橋通りを北へ、400メートルほど行った先を西へすぐ。マンションの2階部分に銭湯という珍しいタイプのビル型銭湯。2階へは正面の階段を上がる。1階部分はマンションの駐車場のようだ。そしてその2階部分の正面玄関、意外や意外、いわゆるビル型のデザインではなく、伝統的な銭湯スタイルの外観で、左右の塀から木が茂っている。白いシンプルな暖簾も渋い。なんかいい予感がする。

 暖簾をくぐると下足場、木造建築かと思うような、木を生かした造り。引き戸も木とガラス、開けると番台、脱衣所。こちらも天井が低めなのを除くと、ビル型というイメージは全く無し。その天井、左右一列に埋め込まれた照明がきれい。床はぴかぴかに磨かれたフローリング。中央に島ロッカー、その上にはマンガ本など。外壁側に脱衣ロッカー、間仕切り壁側に大きな鏡、壁にはポスターなどあれこれ。番台の上には商売繁盛の杓文字や御朱印のようなもの。浴室前にはマッサージ機が2台とアナログ体重計。そして特筆すべきは、なんとトイレ。というよりトイレへ行く道。なんと小石を敷き詰めたスペースに石畳、大きな灯篭、その先にトイレという、なんちゅー展開やと思うような造り。これは唯一無二であろう。

 それでは浴室へと。扉の引き戸が重厚な木の造りで渋い。浴室内は東京銭湯伝統スタイル、浴室手前側に洗い場のカラン、奥壁側に浴槽という構成。天井はやはり低め。洗い場のカラン、外壁側に5つ、間仕切壁側に7つ、間の島カランは両側6つづつでシャワーは無し。奥壁側の浴室、ブクブク気泡湯付きの深、超音波気泡ジェット3連付きの浅の2層。そしてお湯は・・・あ・つ・い!これもまた、伝統的東京スタイル、か。関西人にはつらいわい。

 そしてビジュアルタイム、銭湯アート。これが圧巻のクラッシュタイル絵、大きな飛翔する鶴のデザイン。奥の壁から外壁側へとぐるっと回り込むように描かれている。クラッシュタイル片の1つ1つが大きく、見事な構成だ。初めて見る光景、これはかなりのインパクト。

 マンション2階のビル銭湯という性質と、伝統的東京銭湯スタイルという相反するような2つの要素を併せ持つ、稀有な銭湯だ。そして見事なクラッシュタイル絵やトイレ前の灯篭など、見どころもあれこれ。なんともユニーク。百聞は一見にしかず、ぜひご賞味あれ。

 

銭湯TOP     東京都台東区








 















inserted by FC2 system