鶴の湯
 
【住所】 東京都世田谷区若林4−20−15
【営業時間】 14:00〜23:30 
定休日】 毎月2、12、22日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深、浅超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 東急世田谷線松蔭神社前駅から徒歩約1分
 


 東急世田谷線の松陰神社前駅。言わずもがな、その名前から想像できるとおり、幕末の長州藩士、松下村塾の吉田松陰を祭った神社のある駅だ。駅前から南北に松陰神社通り商店街という名称の商店街が続き、その北側の商店街はずれに松陰神社がある。吉田松陰やその他長州藩士の墓所があり、松下村塾の再現など、歴史好きにはたまらん神社。その横手には、同じく長州藩士で日露戦争の時の総理大臣である桂太郎の墓所もある。

 そういう松陰神社通り商店街の通りから、東側の辻をちょっと入ったところにあるのが鶴の湯。その重厚な外観がインパクトのあるレトロ銭湯。千鳥破風屋根の下、短い丈の「ゆ」の暖簾。自販機の後ろ側の壁からはニョキッと松の木が出ている。背後に見える煙突は、ガンダムでいうところのビームサーベルのような感じ。そしてなぜか、外側と暖簾の内側、椅子が並べらえて、その上にぬいぐるみが座っている。

 なんじゃこりゃ、と思いながら暖簾をくぐる。こじんまりとした下足場。そして引き戸を開けると番台、脱衣所。脱衣所、これまたレトーロな雰囲気。天井は折り上げではない格天井、床はカーペットが敷かれている。中央には島ロッカーとソファが置かれている。間仕切り壁には1枚ものの大きな鏡。浴室入口前にはデジタル体重計。

 浴室へと。こちらもレトーロ、こじーんまり。浴室手前側には洗い場のカラン、奥の壁側に浴槽が一直線。天井は2段式、白く塗られており、その中央に日の丸?かのような赤い円。経年劣化で、少々わかりづらい。洗い場のカラン、間仕切り壁側に7つ、外壁側6つ、間に島カラン2列でそれぞれ両側5つづつというカラン数。両壁側はそれぞれ、両端だけシャワーが無い。島カランは2列のうち1列だけシャワー無し。

 奥壁側の浴槽一直線、間仕切り壁側からブクブク気泡湯付きの深、超音波気泡風呂ジェット2連の浅、そして薬風呂。さーて、この薬風呂がなーかなか。掲げられたパネルの解説、なんともレトロチックな絵柄と文字で「エッキス」との言葉。深山から採掘された鉱物から作られた天然の「エッキス」入りのお湯、とのこと(かいつまんで説明)。色は乳白色のとろりとしたお湯だ。このパネル、見ものです。


 そして銭湯アートもありのあり。奥壁に大きな富士山のペンキ絵。しかし、こちらも経年劣化が進んでいるのが残念。そして間仕切り壁に一面、水車に湖、白鳥、アルプスの山々というモザイクタイル絵。銭湯アートの2段重ねだ。ついでに言うと、先ほどの「エッキス」パネルもアートな仕掛けではあるのですが。いやはや、なんとも。

 

 銭湯TOP     東京都世田谷区























inserted by FC2 system