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冬のある日、なんとなく雪が見たくなって、ＪＲにて北陸へと向かう。とは言っても、それほど遠いところへ行きたいわけでもなし、あんまり雪深いところもちょっと・・・という軟弱な私、大阪から２時間ちょっとでお手頃な、福井県は敦賀市へと向かう。途中、乗換えを間違えて湖西線に乗ってしまい、近江塩津の駅で１時間ほど敦賀行の電車を待つはめに。しかし辺りは一面銀世界、雪が見られましたぞい。とりあえず目的を果たせましたわ。 そして着いたるは敦賀駅。除雪された雪がそこらに山になって残っている。駅前のロータリーから通りを進み、国道８号線の敦賀シンボルロードを北へ、本町交差点を西。そして２つ目の信号手前の通りを北へ入るとすぐ、ガス会社とタクシー会社に挟まれて、「敦賀温泉」がお出迎え。２階建てのビル型外観で、横手に２階へあがる階段、その後ろ側から四角い煙突が見える。入口正面に壁があり、前には自販機。その横手から左右に男女の入口がある。向かって左手が男湯、右手が女湯。暖簾は入口引き戸の内側にかかっている。 引き戸を開けて中へと入る。土間のタタキ、横手に番台、目の前は脱衣所という一体型タイプ。土間には、下足棚と下足箱が並ぶ。下足箱はガラス戸で中が見えるタイプで鍵はついていない。番台頭上には神棚、向い側の仕切り壁上にはテレビ。靴を棚に入れて脱衣所へとあがる。どんと積まれた籐の丸かご。脱衣ロッカーは、下足箱を大きくした同じタイプで、やはり鍵はついていない。ロッカーの下半分は、中に常連用だろうお風呂道具が入っている。ずっしりとした椅子が２つ、ベンチが１つ。アナログ体重計と、年季の入ったマッサージ器。床のカーペット？が昔の私んちの台所みたい。段を軽く１段下がって、浴室の入り口。 それでは浴室へ。きれいなタイルがピシッと一面に貼られた浴室。中央にどでんと深と浅の浴槽。それぞれ中には腰掛け用の段が付いている。浅には超音波ジェットが２連。浴室奥の仕切り壁側にはブクブク気泡湯仕様の薬風呂。この日は「ゆず・レモンの湯」ということで、レモンのいっぱい詰まった袋が（ゆずも？）浮かべられ、とてもいい香りがしている。外の壁側に洗い場のカラン、その上側は大きな窓ガラス。天井を見上げると、コンクリの素朴な質感、中央に横長の湯気抜きが見える。 湯上り後は、冷蔵庫に飲料類もあり。少々、種類は少ないが。ずっしり椅子に身を沈め、ほっとする一時。さて、たっぷり温まった後は、周囲の散策でも致しますか（順序が逆かも）。とりあえず港を目指すこととする。 |