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東京メトロの南北線、王子神谷駅。その東側に続く庚申通り商店街。ちょっと寂しい通りではあるが、ずんずん進み６００メートルほど先、通りを南へしばらく行った西側。おっと、なんか昔ながらっぽい外観の銭湯が現れましたぞ。正面三角屋根、その上側にも三角屋根、両側には塀とコインランドリー。塀の向こう側から樹木が茂る。玄関口には暖簾は架かっていない。入ると正面に傘立て、その奥側壁に鯉の滝登りのタイル絵。いきなり銭湯アートですかい。両側に下足場。男女それぞれの入口は、その下足箱の番号の色で判断だ。 引き戸を開けると番台があり、そして脱衣所だ。おおやはり、昔ながらという言葉がぴったりくるような脱衣所、思わずうれしくなる。天井は高く格天井。床はフローリング。中央に空間があり、気持ちいい。外壁側に脱衣ロッカー。その前側にはマッサージ機やアナログ体重計が置かれている。番台横側には白ベンチ。整えられてはいないが内庭。脱衣用丸籠も積まれている。間仕切り壁には大きな鏡、その下側は棚になっていて、その上には何故か電子レンジやポットや調味料？とかなんか台所用品のようなものがあれこれ。生活用か。その前側には腰掛け台と木のベンチだ。 さてそれでは浴室へと。おおおーっと出ました、出ましたよ、富士山ですよ、富士山だ。奥壁に大きな富士山のペンキ絵。美保の松原、２６．６．２６との表示有り。まだ昨年の作か、きれいなわけです。天井は高く２段式、白色に塗られ縁は水色。壁や床のタイルは新しくきれいに改装されている。洗い場のカラン、間仕切り壁側と島カラン１列両側にそれぞれ４つづつ、外壁側のみ５つづつというカラン数だ。浴槽は奥壁側に一直線。深のブクブク気泡湯付き、浅にもブクブク気泡湯付き、超音波気泡風呂ジェット１つの寝風呂、ジェット１つのエステバス、という構成。 湯上り後、脱衣所にて缶ビールをグビグビグビ。時間が止まったかのうような空間で、どっぷりとこの雰囲気に浸かる。嗚呼、こりゃいいですねぇ、しあわですわ、やめられへんですわ。てなわけで、なかなか好きな人には良い感じの銭湯でしょ、うんうん。 |