千代の湯
 
【住所】 東京都世田谷区三軒茶屋2-12-7
【営業時間】 15:45〜翌1:00 
定休日】 不定休
【入浴料】 大人¥460  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深気泡風呂、浅超音波気泡風呂、スチームサウナ
【最寄り駅】 東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩約3分 
 


 東急田園都市線の三軒茶屋駅。この田園都市線という響きが、なんとも優雅でいいですね。三軒茶屋という地名も、これまた風情あり。その駅から北側、上に首都高速の通る国道と、商店街の通りの間に、いくつもの短い路地裏の通りが連なる一画。いやあ、いいですねえ、なんとも味のある。少々怪しい通りもあり。その一画に、ありますよ銭湯ですよ。しかもこれがまた、この界隈にぴったりな怪しげさ。

 いや、別に銭湯自体が怪しいというわけではない。その立地と暖簾をくぐるまでが怪しいのよ。入口は表と裏の2箇所。それぞれ、「千代の湯入口」と書かれた扉から奥へと進む。閉店時は扉が閉められていて、この銭湯の入口はわからない。その扉から中へ入ると、正面に壁がありベンチ、これがそれぞれ両側に。そしてここに銭湯の入口だ。

 超短い暖簾、くぐると下足場。そして引き戸を開けると番台、脱衣所だ。いやあ、これまた時間空間飛び越えたタイムスリップ空間だ。天井は格天井、そこから天井型扇風機がぶら下がり、ぐわんぐわんとフル回転。床はフローリング。間仕切り壁には大きな鏡、その下側には常連用ロッカー。脱衣ロッカーは、島ロッカーが1つと外壁側と。外壁側は、正確にいうと壁との間に仕切られたスペースがあり、そこに面している。この脱衣ロッカー、少々背の高い珍しいタイプ。その上下には常連用ロッカー。番台対面上には、これまた時間無視のブラウン管テレビが健在。番台横手には、マッサージ機が2台、ぶら下がり健康器など。浴室入口前、アナログ体重計、洗面台、コイン洗濯機が3台だ。

 さてさて、それでは浴室へと入る。こちらもまた、時間空間飛び越えたタイムスリップ空間。天井は2段式、ナチュラル色で縁は水色に塗られている。洗い場のカランは、間仕切り壁側7つでシャワー1つ欠け、外壁側4つでシャワー1つ欠け、間の島カラン1列両側5つづつシャワー無し。外壁側のカランは、脱衣所のロッカーと同じく、壁との間にスペースがあるという変形型。そして銭湯アートが2連チャン。奥壁に大きな富士山のペンキ絵!おおこれだよ、大江戸銭湯物語、やはり東京銭湯には富士山だ。そして間仕切り壁、こちらにはアルプスの山々と湖、船に洋館という絵柄のモザイクタイル絵。浴槽は奥壁に一直線に配列。縁は少々丸みを帯びている。深と浅。深は、ぷくぷくと気泡湯付き、浅は超音波気泡風呂ジェット3連のぺたんと座り込むタイプ付き。そして外壁側にスチームサウナがある。

 いあやとにかく、このロケーションとシチュエーションが、たまらなくキッチュで興味深い銭湯だ。なんちゅーか、都会の中の秘湯というか。とにかく中へ入ったときの胸の高鳴りは忘れ難い。強く記憶に残る、そういう銭湯でした。

 

 銭湯TOP     東京都世田谷区























inserted by FC2 system