千鳥湯
 
【住所】 福井県敦賀市川崎町2−18
【営業時間】 16:00〜20:00 
定休日】 毎週火・金曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥120  小人¥60
【設備】 深、浅超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 JR北陸本線敦賀駅から徒歩20分



 冬のある日、訪れたるは福井県の敦賀市。大鳥居の気比神宮、気比の松原、金ヶ崎城、大谷吉継、水戸烈士、敦賀港、そして原発・・・と、それなりにキーワードを思いつくことができる町。駅前には大きな通りがずどーんずどーん、それに沿って商店街がずどーんずどーん。そして北へ向かえば日本海。JR敦賀駅から北西、ずんずんずんずんと港を目指す。

 港の手前の水路に船溜りがあるが、その細い水路の橋の下に船が点々と泊められている・・・うまく言えないが、ちょっとインパクトのある光景だ。そして港が見える手前の筋に、おっとこりゃいいってな具合の銭湯が。なんといってもその外観が渋い。横長日本家屋で正面に千鳥破風屋根。そして朱に塗られた壁、これはなかなか目を引く。入口には男女それぞれ2枚の暖簾。

 引き戸を開けて中へ入ると、タタキがあって番台があって目の前は脱衣所というタイプ。敦賀ではこれがスタンダードなのか。横長のタタキには、下足棚と下足箱が並ぶ。下足箱にはちゃんと木の札鍵がついているが、こういうところは棚でいいだろうと、下足棚へ。番台で入浴料を渡して脱衣所へとあがる。番台の前には衝立が置かれていて、なかなか見えないように工夫がされている。

 その脱衣所。こじんまりとした空間で落ち着いた雰囲気。天井には3枚羽根の天井型扇風機。それを囲むように丸照明が4つ並ぶ。床には木目調のカーペット。脱衣ロッカーは大きめで、下側には籐の丸かご。鍵には木製のミニ札が付いている。脱衣ロッカーの横には現役のブラウン管テレビ、その隣にはマッサージ器が2つ。ご自由にお使いください、との太っ腹な張り紙が。そして中央には木のベンチ。壁にはあれこれポスターや絵画、招き猫の大入り額なども飾られている。

 そして浴室へと。こちらもまたこじんまりとした空間。そしてシンプルな構成。きれいに改装されていて、床のタイルなどシックでいい感じ。浴室中央にどしーんと深と浅の浴槽。浅の浴槽内には超音波のジェットが2連。そしてもう一つ、奥の壁側に薬湯がある。この日は漢方のじっこう湯のようで、漢方の入った袋が浮かべられていた。カランの洗い場は片方壁側にずらり、反対側の壁、奥の壁にもいくつか。反対壁側にはシャワーが付いていない。そしてカランの上側には大き目の窓ガラス。

 すっきりきちんと整えられた銭湯で、印象良し。冬の寒い日、冷え切ったこの身体、すっかりさっぱりぽっかぽか。気持ちいことこのうえない。わざわざこの港町までやってきた甲斐があったというもの。さてそれでは、またまた市内散策だ。外は少々吹雪いているが、めげずに次ぎ行きましょう、次。  

 

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