照の湯
 
【住所】 東京都江戸川区南小岩6−26−19
【営業時間】 15:00〜24:00
定休日】 毎月第2、4土曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80
【設備】 深×2、浅
【最寄り駅】 JR総武線小岩駅から徒歩約7分
 


 JR総武線の小岩駅の南口を出て駅前のロータリーから南へ延びるフラワーロードと名付けられた通り。通りの両側に店舗が並んだ南北に700〜800メートルほど続く長い商店街だ。そのフラワーロードを400メートルほど進んだところ、辻を西へ入ってすぐのところ。

 すぐ、ではあるが外観からは銭湯とはわかりづらい。まず目につくのがコインランドリーなのだが、なんと資生堂の看板と一緒になっている。なんじゃこりゃ、というような一品なのだが、その隣のちょっと引っ込んだ奥に「ゆ」の暖簾。この佇まい、この雰囲気、どう見てもタダものとは思えない。なんというか、秘湯というか。そうだ、東京は江戸川区の秘湯、てな雰囲気だ。

 屋根付きの広いスペースには飲料類の自販機が置かれ、自転車置き場になっている。入口前には空の水槽。その上に「てるの湯」と朱色で書かれた屋号が印象的。暖簾の奥正面には大きな鏡。下足スペースも広く、両側にずらりと下足箱だ。

 引き戸を開けて中へ。番台、そして脱衣所。広々とした脱衣所は、時間がある時から全く止まってしまったかのような空間。天井を見上げると、折り上げの格天井、そこからは3枚羽根の天井型扇風機や蛍光灯が鎖でぶら下がる。床はフローリングだ。番台横手外側には内庭があり、灯篭や池、池には水の量は少ないが金魚が泳いでいる。その内庭前にはテーブルや木のベンチ。外壁側に脱衣ロッカー、中央には島ロッカーが2つ。間仕切り壁には大きな鏡。浴室入口前には大きなアナログ体重計。それと、お茶のポットと湯呑みがサービスとして置かれている。

 さて、それでは浴室へと。広々とした浴室、こちらもまた、時間の進展など一切無視の空間が横たわる。奥壁側に浴槽、扇型になった浴槽の片側は深でもう片側は浅。深の壁にはライオン(普通だとライオンなんだろうが経年劣化で少々不明、クマにも見える)の顔の給湯口が。そして深の横にはもう1つ長方形の深がある。

 そして中央から手前にかけて洗い場のカラン。外壁側9つ、島カラン2列それぞれ両側5つづつ、間仕切り壁側7つというカラン数。しかし、いくつかのシャワーは欠けている。天井は高く2段式、白く塗られているが縁は水色だ。奥の壁は、かつてペンキ絵が描かれていたであろうスペースが残っているが、残念ながら青く塗られている。

 とにかく少なくとも今が平成では決して無いこの銭湯空間、これは貴重だわ。先にちょっと書きましたが、まるで東京の秘湯のような佇まいだ。賑やかなフラワーロードから、ちょっと横の辻に入ったところ、いきなり周囲ごと雰囲気が一変するという不可思議な空間。みなさま、ぜひ体験してくだされ。

 

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