帝国湯
      
【住所】 東京都荒川区東日暮里3−22−3
【営業時間】 15:00〜24:00 
【定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人 ¥450  中人 ¥180  小人 ¥80   
【設備】 深、浅超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 JR常盤線三河島駅から徒歩7分  
    

 
 さて東京銭湯巡り、JRの三河島駅でもう1軒。「ザ・東京銭湯」に紹介されている帝国湯へ。先に入った雲翠泉からさらに南の住宅街、東京の下町をぶーらぶら、やはり目の前にどどどどどーんと現れた、日本家屋の大きな建物。破風屋根が威風堂々としており、その下に縦長の大きめ暖簾がかかる。その暖簾をくぐって下足場から中へと入る。

 番台を通り脱衣所へ入ると、これまた時代感覚一切無視の落ちついた渋い空間が広がっている。天井は高い格天井で、床は磨きぬかれた板張り。番台横手上に屋号の額入り。番台当面には屋号の入った大きな柱時計。その隣には、昭和二十年製の「入浴者心得」額入り。仕切り壁には大きな鏡、その前には、アナログ体重計や新式のマッサージ器などが置かれている。脱衣ロッカーは壁側と島ロッカーと。壁側ロッカーの下部分は扉がはずされていて、本や将棋版などの湯上り後グッズがあれこれ収納されているという、スペース確保のちょっとした工夫。

 そして後ろを振り向くと、番台横側から脱衣所と浴室横まで張り出した、なんと素晴らしい和風の庭。緑で覆われ、灯篭などが置かれている。池が造られていて、中には大きな鯉が悠々と泳ぐ。ああ、これぞまさに東京銭湯。素晴らしすぎて声が出ない。庭側はガラス戸になっていて、脱衣所にはその前にいい感じの木のベンチが置かれている。ベンチに腰掛け庭を見ると、なんとも自分がどこにいるのかわかならなくなるような至福の時に包まれる。

 浴室へ。入ってすぐ目を引くのは、当然ながら正面奥の大きなペンキ絵。男女にまたがる大きな富士山とその手前の島々、そしてよく見るとヘリコプターが飛んでいる現代模様。女湯側では、ウサギが人参に乗って飛んでいるらしい。珍しい?お遊び壁絵。そのペンキ絵の下には、錦鯉が泳ぐタイル絵が壁に沿って描かれている。

 浴室レイアウトは東京銭湯らしく、手前壁両側に洗い場、間に島カラン。奥に一列に並んだ浴槽が3つ。深と浅、浅内に超音波ジェットが2連、隣に薬風呂。深と浅の壁側には岩が組まれていて、そこからお湯がざーざーざー。しかしというかやはりというか、お湯は熱い。しかし薬風呂は、ちょっとぬるめの適温で助かった。天井は高く、青色にピンクの縁取りがされている。

 しかしそれにしても、落ち着いた脱衣所に見事な庭、そして遊び心のある銭湯アートと、贅沢な見所あれこれ素敵な銭湯。いうことありません。


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