玉の湯
 
【住所】 東京都荒川区東日暮里6−40−20
【営業時間】 15:020〜22:30 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 浅超音波気泡風呂、超音波気泡風呂
【最寄り駅】 JR常磐線三河島駅から徒歩約5分 
 


 JRの常磐線、三河島駅から尾竹橋通りを南、東日暮里3交差点を西へ、200メートルほど行った通りを南へ下り少々。JR山手線からだと北東の住宅地の中。通りに対してやや引っ込んだ形で、ややや、なんとも渋い外観の銭湯が。千鳥破風屋根2段式、その背後にニョキッと延びたビームサーベルのごとき煙突。玄関口までは石畳、両側塀から樹木がのぞく。そしてオリジナルの短い丈の暖簾の上、これまた渋い屋号看板。思わず「かっけーっ」と天野アキちゃん風の声をあげてしまった。

 暖簾をくぐると正面に傘立て、両側に下足箱。傘立ての上には「ゲルマニウム」との手書き貼り紙。どうやら、ここのウリの1つのようだ。引き戸を開けると、番台があり、脱衣所。ピッカピカのフローリングが気持ちいい。間仕切り壁側に一段のみの脱衣ロッカー、その下側には常連ロッカー。上には缶ビールのみの小さな冷蔵庫が置かれている。

 外壁側にも脱衣ロッカー、中央に島ロッカー。脱衣ロッカー上には、バッファローや競馬の写真パネルが置かれ、力士の手形なども。島ロッカーの上には、これまた、ややや、なんと大きな白招き猫。これはなかなか。番台横手がちょっと引っ込んだスペースで、マッサージ機にイスがいくつか、テーブルの上には週刊誌や漫画誌が積まれている。その外側はガラス戸で、内庭がある。浴室入口前には大きな観葉植物、アナログ体重計。

 それでは浴室へ。こちらは外観から想像できるような、伝統的東京スタイル。天井2段式、水色に塗られている。そして奥壁に、どどーんとペンキ絵、出ました富士山、赤富士だ。経年劣化は否めないが、拝める富士山、銭湯アート。これぞまさに東京銭湯だ。

 中央から手前にかけて洗い場のカラン、両壁側と間の島カラン一列両側、それぞれ6つづつのカラン数。外壁側には立ちシャワー1つ。奥壁側に浴槽が一直線、外壁側から横長浅の超音波気泡ジェット3連、その隣に立ちジェットのボディマッサージ、さらに隣に超音波ジェット座り風呂が1つづつ。その横長浅の浴槽内には、先ほど貼り紙にあったゲルマニウムと思われる鉱石の入った袋が沈められている。効能あるのかな?あってほしい。そしてそのお湯、やや熱め。ややじゃないか、熱いです。

 以上、渋い外観に渋い脱衣所、渋い浴室の渋さ揃い踏みの渋い銭湯。周囲も静かな下町の住宅地、ずっぱまりのロケーション。入るこちらも、思わず同化、そのまま取り込まれてしまいそう。その不思議な感覚が、銭湯の醍醐味だ。
  

 

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