たから湯
 
【住所】 埼玉県秩父市道生町6−17
【営業時間】 14:00〜20:30
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥370  中人¥180  小人¥80  
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 秩父鉄道秩父駅から徒歩約5分
 


 埼玉県は秩父市。池袋から西武池袋線、揺らり揺られてけっこう遠い。山深い中を走る電車、その車窓から見える景色は圧巻。そして終着駅の西武秩父駅。ここから目的地までてくてく歩く。この街並みがまたいいわ、なんとも味わいのある街並み。そして辿り着いたるは、「たから湯」だ。

 実際の最寄駅は秩父鉄道の秩父駅。駅から西南、国道299号線から西側の辻に少し入ったところ、四つ角に面して正面コンクリに煙突がニョキッと見える素朴な外観。緑と白のストライプのテント庇の上に、赤色フォントの屋号が渋い。架かる暖簾には「玉川温泉北投石ラドン・ラジウム温浴玉川の湯」と書かれた暖簾。これがウリモノなのか。扇状の板に「男湯」「女湯」の表示。

 引き戸を開けて中へ入ると、タタキがあり、下足場、番台。下足場は下足箱と共に下足棚。番台の位置は低く、テレビが番台側に向いている。天井は低めで白に塗られた板張り。床はフローリング。外壁側に脱衣ロッカー。脱衣用丸籠も積まれている。中央にはテーブル。旧型のマッサージ機が2機。間仕切り壁には木製ドレッサーに鏡。ミニの飲料類の冷蔵庫。落ち着いた雰囲気の、時間が止まってしまった空間だ。

 そして浴室。天井を見上げてびっくり。おっと、これはインパクトだ。唐傘天井というのか、水色に塗られ、中央の湯気抜きに唐傘のように上がっている。湯気抜きは、中央の両横にも小さめなのが1つづつ。間仕切り壁、これも変わっていて、デザイン硝子が一面に。そして奥壁にはペンキ絵、富士山だ。「伊豆 エハラ尚栄堂 平成14.6.10」との署名付き。洗い場のカランは間仕切り壁側と島カラン両側に3つづつ、島カランにはシャワーなし。外壁側には鏡のみでカランは無い。浴槽は奥壁側に深と浅。その間に石の入った給湯口があり、これが玉川温泉のラジウム鉱石?なのだろうか。

 地方都市の一画に、ひっそりと佇む銭湯。時間はもちろん止まったまんま、この先も動くこと無いだろう。だから、電車に乗ってわざわざ入りに行くのですよ。幸せな時間だ。

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