宝湯
 
【住所】 兵庫県加古川市加古川町本町55−1
【営業時間】 16:00〜22:30 
定休日】 8、18、28日
【入浴料】 大人¥410  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅、浅
【最寄り駅】 JR神戸線加古川駅から徒歩12分
 


 JRの加古川駅南口、駅前から続く通りを南へ、商店街が左右に広がり賑やかな通りだが、そこから垂直に交わる寺家町商店街(「じけまち」と読む)のアーケードへ入ると、昨今の商店街事情の例にもれず、閑散としていて少々寂しい。なかなか味のあるお店が並んでいたりもするのだが。そのアーケードのはずれを南へ下り、国道2号線を越えて少しのところに今回のお目当て、宝湯が。一目見て感動、もうなんというか感涙ものの外観。千鳥破風の屋根の下、暖簾が妙に大きく感じる。

 暖簾をくぐると下足場。こじんまりとした空間に、木の下足箱が左右にずらっと並ぶ。木戸を開けて中へ。番台がけっこう高い。そして目の前に広がる光景、これがまたなんとも言えないレトロ空間。中央に置かれた木の台の上に、籐籠が並べられているのは初めてだ。番台の上には神棚、灯りが灯されている。その正面には大きな柱時計。大きなノッポの古時計だ。天井は格天井で、3枚羽根の天井型扇風機がぶら下がる。仕切り壁側には冷蔵庫やマッサージ器、マッサージ器は2つで、片方はなぜか壁側に向いている。他にはぶら下がり健康器、身長計、アナログ体重計などが目に入る。 

 さてそれでは浴室へと。これがまた、レトロトロトロ、シンプルプルプル、湯煙り立ち込める懐古空間。天井は高くて中央に小さめの湯気抜き、湯煙りが吸い込まれるいるよう。。浴槽は中央に深と浅、奥の壁側に長細い浅い浴槽。深には浴槽内に段が付いている。奥の細長い浴槽、鰻の寝床のような形で、壁には岩が配された仕様、壁上には緑のランプが照らされていて少々不思議な雰囲気。仕切り壁、奥壁中央にはタイル絵。仕切り壁側はデザインがはっきりせず、奥壁中央は湯煙りでよくわからず残念。カランの洗い場は左右にあるが、仕切り壁側にはシャワーは付いておらず、反対壁側はシャワーが付いているがカランの蛇口からお湯お水も出ない。また浴室入口のところには大きめの掛かり水の鉢、たっぷりと水が貼られている。壁には「水風呂ではありません。入らないでください」というような但し書きが。 

 かくもレトロでシンプルな昔ながらのお風呂屋さん、なんともいえない味がある。これが味わいたくて加古川までやってきたという、ある日の午後。我が家から2時間ちょっと、よくもここまで来たもんだ。とにかく満足、これでまた明日からがんばろうっと。

 

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