太平湯
 
【住所】 東京都大田区南六郷1−5−17
【営業時間】 15:30〜23:30
定休日】 毎週水曜日
【入浴料】 大人¥460  中人¥180  小人¥80  
【設備】 深気泡風呂、電気風呂、ボディジェット、超音波気泡風呂、スチームサウナ
【最寄り駅】 京浜急行京急線雑色駅から徒歩約7分
 


 京浜急行京急線の雑色駅。なんとも特徴のある名前の駅ですな。駅前は現在工事中。工事壁で囲われた通りを出ると商店街。その通りを東側へずんずんずん、第一京浜を越えてさらに商店街の通り、250メートルほど先の信号を北へ入り、さらに300メートルほど先。そこの通りを南に入り少々。

 民家の間から見えた煙突、近づくと大きな千鳥破風屋根がどどーんと目に入る。破風屋根の縁は黄色に塗られた圧巻の建物。正面中央に玄関口、短い暖簾には温泉マークと「湯」の文字。くぐると、ゆったりとした下足場で、正面に傘立て、両側に下足箱。引き戸を開けて中へと入る。

 番台があり脱衣所、という個人的には嬉しいスタイル。番台は高くなく、真っ直ぐ正面を向いた今風番台。天井は高く白色だ。床はきれいなフローリング。両壁側に脱衣ロッカー、中央には島ロッカー。間仕切り壁側のロッカー上には鏡だ。番台横手側はガラス戸で、その向こう側にはささやかな壺庭スペース。その前には長椅子とテーブル。横手にマッサージ機、飲料類の冷蔵庫。浴室入口前にはアナログ体重計、そしてエアコンの上にテレビ。他にはぶら下がり健康器と足ツボ板などなど。

 それでは浴室へと入る。おっと、正面奥に大きな大きな銭湯アート!富士山のペンキ絵だ。富士山のてっぺん部分は黄色く、横手に飛行機が飛んでいるオリジナルな絵柄。特筆すべきは署名に、「2015.5.27 ナカジマ マチダ」。「ナカジマ」さんはお馴染みだが、「マチダ」さんは、あの町田さんなのだろう。うーむ、これは貴重品か。そしてもう1つ銭湯アート、間仕切り壁側に海と灯台、飛び交うカモメに洋館というモザイクタイル絵だ。

 天井は2段式、水色に塗られた東京銭湯スタイル。洗い場のカラン、間仕切り壁側3つで介護用と思われる椅子とシャワーはホース付き。島カラン2列で、それぞれ両側5つづつ、外壁側にはカラン無し。浴室は奥壁側に一直線に配置。ブクブク気泡湯の深、給湯口は檻の中に石、壁には「バイタル温泉」のパネル。その隣には電気風呂、電気板が左右段違い。さらに隣はボディジェット、そしてペタンと座り込むタイプで、壁側にやや傾斜のついた超音波気泡風呂ジェット2連の頭の位置に水枕付き。浴室入口側にはスチームサウナ。反対側には、立シャワーが2つある。

 以上、外観の渋さ同様、脱衣所、浴室共に昔ながらの東京銭湯様式に則った銭湯だ。そしてここの女将さんの愛想がいいことと言ったら!客商売とはこうありたい、と思わずにおれない対応を頂きました。すごく良い気分で後にした太平湯さん、ナイスです。
 

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