鈴の湯
      
【住所】 埼玉県さいたま市中央区本町東1-7-3
【営業時間】 15:30〜22:00  
【定休日】 毎週月曜日、第2、4日曜日
【入浴料】 大人¥430  中人¥180  小人¥70
【設備】 超音波気泡風呂、浅超音波気泡風呂
【最寄り駅】 JR埼京線与野本町駅から徒歩約4分
    

 
 JR埼京線の与野本町駅の西口を出て線路高架沿いを南へ、たつみ通りを西へ200メートルほど。通りの北側に、どどーんと横長、2階建て民家の外観。前面は改装されて表に張り出し、向かって右側に玄関口。引き戸から中へ、開けたら閉める。下足場、もいっちょ引き戸、フロント、その前面にロビー。きれいでシンプルかつあっさりとしたロビーで、ゆったり感。飲料類の自販機あり。

 女湯はフロントのすぐ前からだが、男湯はぐるっと廊下を回り込むように進む。なんか観光旅館とかの大浴場に入りにきたようなシチュエーション。脱衣所に入ると、ロビーの雰囲気など今風銭湯仕様から打って変わって、懐かしさ全開のかつての脱衣所。天井は格天井、折り上げ部分は白く塗られている。床はきれいなフローリング。脱衣所入口側の間仕切り壁上には屋号入りの黒い柱時計。脱衣ロッカーは、脱衣所入口横手側と外壁側と。中央には木のベンチと木の編まれたベンチが1つづつ。浴室入口前にはアナログ体重計。静かで落ち着いた空間だ。

 浴室への扉、片側を開けると、もう片側も勝手に開く。中へ入って、おおとっ!と思わず声をあげそうになる。正面奥壁に大きな富士山のペンキ絵だ。ちょっと経年劣化も見られるが、なんのなんの立派な銭湯アート。浴室全体の雰囲気を引き上げるかのよう。天井を見上げると2段式で、水色に塗られた伝統スタイル。洗い場のカラン周りはきれいに改装されている。その洗い場のカラン、間仕切り壁側と間の島カラン1列両側は5つづつ、外壁側は6つづつのカラン数だ。

 浴槽は、奥の壁側に一直線、シンプルに2槽。超音波気泡風呂、座り風呂タイプが2連。その隣は横長の浅で、その半分はブクブクの気泡湯、しかもそこには肩たたきのショルダーバス付きという変り種だ。しかしそれで終わらないのがこの鈴の湯さん。なんと、間仕切り壁に「石ケン渡し」なる斜めに開いた穴が2つ。そう、男女の間にぽっかり空いた、この穴で石鹸をやり取りするのである!なんともまあ、初めて見ましたわ、これは。間仕切り壁沿いに、ポーンと石鹸のやり取りをする、実際にそんな場面を見たことはないが、この「石鹸ケン渡し」を利用すれば、そんなんしなくても自由に石鹸を行き来することができる。あー、こりゃすごい、今度嫁さん連れてくるか。

 と、思わぬところで驚きの銭湯設備。いやあ銭湯巡り、まだまだ奥が深いなぁ。これからも何が出てくるかわかりませんね。何はともあれ、きれいで快適、適度に伝統的銭湯スタイルの鈴の湯さん。なかなか良い銭湯でした。


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