末広湯
 
【住所】 東京都葛飾区宝町1−2−30
【営業時間】 16:00〜23:00  
【定休日】 毎週火曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅、超音波気泡風呂
【最寄り駅】 京成本線お茶花屋駅から徒歩10分
 


 京成本線のお茶花屋駅から南。堀切菖蒲園駅から平和橋通り、というのがわかりやすか。その平和橋通り、四つ木中入口交差点を東へ辻を入ってすぐ。千鳥破風の2段構えのレトロ銭湯どどーん。壁両側から木が青々と茂っている、絵になる外観。短い暖簾の奥には、鉢植えがちょこん。両側には下足箱。引き戸を開けて中へ。

 番台、そして脱衣所。おっとっとっと・・・なんとシンプルな脱衣所か。真ん中に何も置かれておらず、がらーんとした空間。まるで体育館のようだ。床はピッカピカに磨かれたフローリング、天井は高く板張りだ。以前はおそらく腰掛け台が置かれていたのであろう、中央部分の床の色が変わっている。間仕切壁には大きな鏡、その前に木のベンチ。番台後ろ側には大きな先客万来、その横壁上には大入り額入りが4つ並ぶ。体重計は床置きのヘルスメーター。本当に何も置かれていない超シンプル空間だ。

 浴室入口ガラス戸に、張り紙が2つ。「熱い湯は百害あって一利なし」「ぬる湯でじっくり」とかなんとか(すみません、正確なのを忘れました)、目立つように貼られている。熱いお湯が多い東京銭湯、これはここの方針なのでしょう、ちょっと有難いな、と内心思う。

 その浴室、手前側洗い場のカラン、奥に一直線浴槽という、東京銭湯伝統的スタイル。天井は高く2段式、薄い青色に塗られている。手前側のカラン、両壁側に7つづつ、間に島カラン両側5つづつ。この島カラン、シャワー無し鏡なし。奥の一直線浴槽、深と浅の2層、浅内は超音波気泡ジェットが2連。それぞれ浴槽内に段が付いている。そして先ほどの張り紙のとおり、お湯の温度は適温だ。有難や有難や有難や・・・ゆっくり浸かれるや、こりゃ。

 さてさて、それではお楽しみの銭湯アート、だ。出ました富士山、富士の山。美保の松原、平成十六年、早川との署名入り。男湯側に描かれており、こちらが得か。そしてその下側には、なんだろ中華風?な絵柄のモザイクタイル絵。さらに間仕切壁、こちらは新しめのタイルで、浮世絵のタイル絵が3つ。いやぁ、これは盛りだくさんだ。3つともタイプが全然違うが、3倍楽しめるということだ。

 いやはやなんとも、シンプルながら見どころ多い、タイムスリップ系銭湯だ。それにしても、この葛飾区のこの近辺、レトロ系銭湯の宝庫だな。行くとこ行くとこ、おどろきもものきさんしょのき。銭湯巡りが楽しくてしょうがない。そんな中での末広湯、貫禄のレトロ銭湯だ。

 

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