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阪神電車の鳴尾駅の南側、頭上に阪神高速の通る国道４３号線を越えて南東の住宅地の中。横長建屋の向かって左側に入り口、その上の白い庇に「新湯」。シンプルと言えばシンプル極まりないような屋号。建物の反対端に縦看板、いろいろ各種浴槽名がずらずらずら。角を曲がったところ向い側には駐車場が完備され、６〜７台は止められそうだ。 暖簾をくぐると下足場があり、そこから自動扉を通って中へ。フロント式でロビーのある今風仕様。ロビーはゆったりとしていて、テーブルが３つにソファが並ぶ。奥には大きな液晶テレビ。飲料類に冷蔵庫と自販機がそれぞれ置かれている。 フロント横の暖簾をくぐって脱衣所へ。きれいですっきりとした脱衣所。中央に椅子と木のベンチが向かい合わせに置かれている。マッサージ器やデジタル体重計、飲料類の自販機。間仕切り壁上には可愛らしいミニ鉢の造花がいくつか。それと目を引くのが、ＩＨＩのオゾン発生器なんかも。天井を見上げると、３枚羽根の天井型扇風機がぶら下がっている。 それでは浴室へと。こちらもきれいで気持ちのいい室内。中央に設置された浴槽からは、お湯がなみなみと溢れている。その浴槽、入り口手前側から、浅、深、超音波気泡風呂ジェットが２連。浅の浴底には鯉が数匹のタイル絵模様。そして電気風呂。奥の壁側には、スチームサウナと水風呂。スチームサウナ内には演歌が流れ、砂時計で時間を計る。水風呂は横長で、これがなかなか広い。小さい子なら、ちょっとしたプール代わりになりそうな。泳いじゃだめですけれども。洗い場のカランは、両壁側にそれぞれ。天井を見上げると、中央に台形が４つ集まる型天井、その中央に縦長の湯気抜きが見える。 鳴尾の下町に何気なく佇むこの銭湯、シンプルかつ印象的な屋号のとおり、「新」な「湯」が似つかわしいような充実銭湯。明日への活力、沸いてきます。 |