新栄湯
 
【住所】 東京都豊島区池袋2−21−1
【営業時間】 16:00〜23:00 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80  
【設備】 深、浅気泡風呂
【最寄り駅】 東京メトロ有楽町線池袋駅から徒歩約4分 
 


 池袋ですよ、おっかさん。名前だけは関西人でも知っていますよ、そりゃもう。で、初めて訪れる池袋、大阪で言ったら梅田かな。とにかくビルビルビルビル、店店店店、人人人人・・・。あかん、気分悪くなってきた、梅田のほうがいい。そんな界隈に、銭湯があるんですよ、これがまた。しかも超がつくくらいのレトロ銭湯だ。それが新栄湯さん。

 東京メトロの池袋駅から通りを西へ進み200メートルちょっと、北の細い辻に入りちょっと行ったところ。JRの池袋駅からだと西口を出て500メートルくらいか。駅前通りの喧噪から少し辻へ入っただけで、この静けさ。そしてそこにレトロ外観の銭湯が。千鳥破風の堂々とした建物、前面に大きな岩が2つ置かれている。中へ入ると、こじんまりとした下足場。下足箱は、傘も同時に収納できるタイプだ。そして引き戸を開けて番台、脱衣所へ。

 やや高い位置の番台。そして時代が遡ったかのような脱衣所。天井は折り上げの格天井で、ぐるぐるぐるぐるぐるグルコサミンと、天井型扇風機が回っている。番台対面上、通常は時計が架けられている位置に、なんと大きなウミガメの剥製だ。いや、剥製だという確信は無い。しかし、こんなオブジェないだろう、というようなもんだ。しかしよくこんなところに架けましたな・・・という展開。脱衣所中央には島ロッカー、外壁側に脱衣ロッカー。間仕切壁側には1枚ものの大きな鏡。床はフローリング。他に大きなアナログ体重計。冷蔵庫には、ごく少量の飲料類。

 浴室へと。おっと、こちらもレトロ雰囲気ぷんぷんだわ。まず天井が2段式、縁が水色で他は白く塗られているというタイプ。経年劣化はいなめない。洗い場のカランは浴室中央から手前にかけてずらっと。両壁側、カラン数4つづ。間の島カランは2列、それぞれ両側3つづつ、ただしシャワーは付いていない。奥の壁側に浴槽が2つ。深と浅、シンプルな構成だ。浅はブクブクの気泡湯付き。深はお湯が熱め、浅は気持ちぬるめ。どちらにせよ、熱い。関西人には、ちとつらい。

 出ましたねぇ、銭湯アート。奥の壁一面に、これは珍しい、和歌山の瀞峡のペンキ絵だ(と書いていました)。瀞峡ですよ、和歌山の。あかん、郷愁にかられる。帰りたい、関西へ(けっこうまじ)。かすかに見える(壁がですよ)女湯側は富士山だ。そしてそれでは終わらず、間仕切壁側。縦3枚×横6枚のタイル絵が、なんと3枚。湖?に船、富士山、公園の向こうに見える五重塔。それが等間隔に並んでいる。まさにアートだ。

 とにかく大繁華街の池袋のイメージがまったくゼロの、超レトロ銭湯だ。このロケーションは貴重でしょう、これがあるのが東京か。梅田には銭湯ないですもんね。末永く経営を続けられることをお祈りします。
 

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