世界湯
 
【住所】 東京都中央区日本橋人形町2−17−2
【営業時間】 15:00〜23:30 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深気泡風呂、浅
【最寄り駅】 東京メトロ日比谷線人形町駅から徒歩約2分 
 


 中央区は人形町、細い通りが碁盤の目のようになった区画に古いビルが乱立する界隈。オフィス街だが、飲食店など店舗も数多く、サラリーマンやOLが闊歩する。そんな一画に銭湯があるのですよ、それもレトロ雰囲気ぷぷぷんぷんな銭湯が。東京メトロの人形町駅の南側、甘酒横丁の通りを東へ行って2本目通りを南へ入ったところ。外観はコンクリ塀が前面のそっけない造りだが、その塀の両側に男女入口が分かれているのが特徴か。暖簾は掛かっていない。

 入ると下足場で、男女の間には境目がある。年代物の木の引き戸を開けると番台、そして脱衣所だ。天井は高く、格子状だが升目が大きく、真ん中は白く、縁は茶色。脱衣所中央には島ロッカーが2個並び、外壁側にも脱衣ロッカー。その隣はガラス戸になっていて、トイレは外で縁側を通る。そのトイレに引き戸がまだ年代物で泣ける。外側には軽く庭、岩が組まれている。その内側には木のベンチ。冷蔵庫には飲料類。

 そして浴室へ。天井は高く、2段式で水色に塗られている。浴室手前側に洗い場のカラン、間仕切壁側に8つ、外壁側に7つ、間の島カランには両側5つ。ただし島カランにはシャワーや鏡は付いていない。奥壁側には横長一直線に浴槽。深と浅、シンプルに2槽。深は壁側からブクブクと気泡が出ており、入っている人は立ってその泡を背中に受けている。浅は横長で、壁には藥湯の表示付き。そしてその背後に、どどーんと壁一面のペンキ絵だ。絵柄は珍しい、山々と麓を走る列車の絵。下側に「立山あおぐ特急席、富山県」との説明書き。絵には2012.ナカジマとの署名入りだ。これぞまさに銭湯アートだ。

 かくも素敵なレトロ銭湯、よくもこの立地の中でがんばっておられることだ。平日の会社帰りに寄ったのだが、同じようにスーツ姿の入浴客がちらほら。必要なんですよ、こういう空間。できるだけ末永く営業を続けてください、心からそう思います。

 

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