笹の湯
 
【住所】 兵庫県尼崎市南武庫之荘10−16−4
【営業時間】 15:30〜23:00 
定休日】 毎週日曜日
【入浴料】 大人¥300  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR神戸線甲子園口駅から徒歩18分
 


  尼宝線と名神高速が交わる交差点から西へ高架の下を進むと、200メートルちょっとほど行った南側に薪が置かれているのが目に留まる。ややや、これはどう考えても風呂屋の薪だろう・・・と、ぐるりと回りこむように1本南側の筋。そうすると、そこには控えめに、ひっそりと佇んでいるような銭湯が。超こじんまりとした外観、暖簾が入り口の大部分を覆っている。両側には木が植えられ、緑がいっぱい。窓が少し開いていて、脱衣所からお客さんの笑い声が聞こえている。

 暖簾をくぐると、下足場の正面に虎のタイル絵だ。なんだか珍しいなと思いながら下足箱へ目をやると、下足箱の色がなんと黄色だ。これもなかなか珍しい。引き戸を開けて中へ、番台を通り脱衣所へと。こちらもなんと脱衣ロッカーの色が黄色、なんとも珍しい。脱衣所中央にはテーブル、そしてイス。番台対面上にテレビ。飲料類は自販機。そして先ほど聞こえた笑い声のお客さんたちが楽しそうに談笑されている。

 浴室へ。こちらもまた超シンプル、そしてこじんまり。浴室中央に深と浅、この2つの浴槽のみ。洗い場のカランは、左右壁側にそれぞれずらり。壁の鏡と鏡の間の位置にカランが付いており、鏡を見るときは少し横にずれることとなる。というか、左右どちら利用したらいいのだろう?と一見者は少し迷うところ。天井は低めで、湯気抜きはこれまた超ミニ。間仕切壁上にはランプのようなデザインの照明が。そして外壁側の窓ガラス、熱帯魚デザインのすりガラスだ。

 かくもシンプルこじんまり、ゆったりとした時間が流れている。地元にしっかり根付いており、常連さんたちの会話もはずむ。愛すべき銭湯、というところか。さて、この笹の湯をもって、僕の尼崎銭湯巡りは終了。銭湯巡りを始めた頃から尼崎へは行っていたが、途中中断したりして、結局全部回りきるのに10年以上の時間がかかった。いやぁ、そう思うとなんだか感無量。自分の中でんとなく一区切りついたような感じだ。あー、楽しかった。

 

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