桜湯
 
【住所】 千葉県茂原市茂原461
【営業時間】 16:00〜22:00 
定休日】 5、15、25日
【入浴料】 大人¥430  中人¥170  小人¥70 
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR外房線茂原駅から徒歩約15分 
 


 JR総武快速線から外房線、上総一ノ宮行きの電車に揺らり揺られて、千葉県は茂原市。なんで茂原市か?というのは言わずもがな、そこに銭湯があるからだ。とは言っても今は1軒残るのみ。思いったった時に行っとかんと、たぶん2度と機会は訪れないだろう。てなわけで、茂原駅を降りて南へ直進、少々寂しい商店街の通りを西へずんずんずん、700メートルほど先を北へちょっと入ったところ。細めの金属色の煙突が目に入る。

 塀で囲まれた建物、樹木が茂る。屋号の縦看板が通りに面して。正面の玄関口はこじんまり、オリジナルの暖簾がかかる。くぐると左右に男女の引き戸、この木の扉がいい感じすぎて泣ける。中へ入ると番台、そしてタタキがあり下足箱。下足箱、鍵付きは少し、あとは鍵なしと、棚だけと。すぐ目の前は脱衣所、一体型タイプだ。

 こじんまりとした脱衣所。番台で脱衣ロッカーのキーを渡される。脱衣ロッカーは、外壁側にスチール製のオフィス用タイプが6つ。先客の常連さんは脱衣用の丸籠を利用されているようで、僕のようなイチゲン者なんか用なのかも。外壁側は扉が開けられていて、風の通りが気持ちいい。間仕切り壁側には大きな鏡。浴室入口前にはアナログ体重計。そのこじんまりさ加減が、なんともいい味を出している。

 そして浴室。こちらもこじんまりと、これまたいい味を出している。浴槽は奥壁側に超シンプル、深と浅。ただし、深は横長、浅は正方形という、一般的な浴槽仕様と逆なのが面白い。それぞれ浴槽内には腰を掛けられる段付き。洗い場のカラン、間仕切り側3つと島カラン両側1つづつ、ここにはシャワー無し。外壁側にはカラン2つ、こちらにはシャワーが2つ付き。だけどカランの場所とは連動していない(位置がずれています)。

 そして出ましたお楽しみ、銭湯アート!奥壁にでっかーんと富士山のペンキ絵だ。ちょうど間仕切り壁の中央に富士山がという絵柄。なかなか迫力です。天井は、ちょっと変則的だが2段式、白色で経年劣化。なんかログハウス?のように見えるような色使いだ。

 しかしまあ、なんでわざわざ電車乗って茂原まで・・・と自分でもちょっと疑問に思いながら訪れたのだが、なんのなんの、帰るときには大満足でしたがな。やはり間違ってはいませんでした、そこに銭湯があれば行くのですよ、行けるところであればどこであれ。地方都市のレトロな銭湯、素敵です。

 

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