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ＪＲ山手線、東京メトロ半蔵門線その他、渋谷駅最寄の銭湯。いやあ、それにしても人多いですわ、ほんま。まあ東京ってどこ行っても人多いですが、この渋谷の多さっつうのはこれまた格段ですな。こりゃたまらん、なんとかしてくれぇ〜と、渋谷駅の東口から明治通りを南へずんずん、４００メートルほど行った並木橋交差点から西、橋の側道下側を行き、ちょっと行った公園前のトンネルで橋の下をくぐりすぐ。いや、なんというかここは本当に渋谷かいなというような。先ほどの喧噪が嘘のようだ。なんとかしてくれぇ〜から、しばし解放だ。 その外観、これがなんとも。マンション１階のビル型銭湯、向かって右側に屋号、その下に暖簾が架かる。玄関口横手には不本意だろう、心無い落書き。犯罪やろ、これ。「ゆ」の暖簾の向こう側、なんと車が止まっている。入ると、あれれ、本当にここ入口？地下通り道のような感じで、左右にコインランドリーが並ぶ。その先、向かって左手に下足場。おお良かった、ちゃんと入口ありました。そして引き戸を開けて中へ。 入ると番台があり、こじんまりとした脱衣所。これまたこじんまりとした面積の脱衣所だ。しかし、ちょっと構造が変わっていることに気がつく。一般的にはその入口から正面に浴室があるのだが、ここは脱衣所の外側（男湯だと左側）が浴室で、つまり男女の浴室が接していないという構造。その脱衣所、間仕切り壁側と正面壁側に脱衣ロッカー、その隣に常連用ロッカー。浴室前にはベンチが置かれ、デジタル体重計、マッサージ機。こじんまりとした空間に賑やか仕様。 それでは浴室。こちらもこじんまり。天井は低く、やや傾斜付き。構造的に変わっていることがあり、独特なレイアウト。洗い場のカラン、手前側と外壁側にＬ字型に５つづつと、手前側に並行するように島カラン１列両側４つづつでシャワー無しのカラン数。浴室は正面壁側に、少々丸みを帯びた大きめで、深と浅の２槽、深は壁側に細かい泡のブクブク気泡湯、浅は超音波気泡風呂ジェット２連のペタンと座り込むタイプ付き。 いやとにかく、辿り着くまでも独特なルートだが、中に入ってからも独特な造りと雰囲気の銭湯だ。とてもじゃないが、ここは渋谷とは思えない。てなわけで、なんとも不思議な気分が味わえる、キング・オブ・こじんまり銭湯。思い出に残ります。 |