栄湯

【住所】 京都府京都市左京区高野蓼原町8
【営業時間】 15:40〜23:40 
定休日】 毎週金曜日
【入浴料】 大人¥410  中人¥150  小人¥60
【設備】 深、浅、気泡風呂、電気風呂、水風呂、サウナ
【最寄り駅】 京阪本線出町柳駅から徒歩10分



 京阪の出町柳駅から北へ、高野川沿いの通りを進み、途中、1本東側の筋へ入ってしばらく行くと、民家の間に黒背景に各種浴槽名が並ぶ看板が目に入る。正面に立つと、思わず唸りたくなるようなその姿。門があって、引っ込んだ奥に暖簾がかかる。門扉の上のアーチ上になった部分に温泉マーク。これにひかれないわけがない。手前には「麦飯石温泉」の縦看板。その奥の入り口には、赤青白の信号機かいなストライプのテント。その奥まった奥へ、ずんずんと進むこの一歩一歩がどきどきどき。
 
 暖簾をくぐると下足場。やや広めのタイル張りスペース。正面に布を掛けられた傘縦、両脇に下足箱。引き戸を開けて中へ。がらーんとした、広い空間。シンプルに整えられていて、落ち着いた雰囲気だ。ご主人は番台には座られておらず、立って対応されている。脱衣ロッカーはガラス窓付き、中には番号付きの籐籠が格納済み。番台横手に2つに区切られた、しっかりとした木のベンチ。間仕切壁側にもベンチ。天井からは、大きな2枚羽根天井型扇風機がぐわんぐわんと回転、風の対流を起こしている。間仕切壁上にはポスターがあれこれ、他にはデジタル体重計、浴室入り口前には軽く段が2段。

 そして浴室へ。浴室中央に深と浅の主浴槽、奥の壁側にサウナ、水風呂、電気風呂、ぶくぶくの気泡風呂。主浴槽の深と浅、その間にアップルマーク風噴水のような給湯口。浅には、浴槽の角に斜めに超音波ジェットが両端からそれぞれ噴出という少々変わった仕掛け。水風呂は、バックの壁に瓶をかついだ裸婦のオブジェがあり、その足元から冷水が流れ出ている。洗い場のカランは、間仕切壁側と反対壁側の両側にそれぞれ。鏡の位置が低く、脱衣所側に置いている椅子を借りて座ると、ちょっとかがまないと見えない。ぺたんと座り込んで使うのが正解か。間仕切壁側洗い場には、手付きホース付きのシャワーがいくつか。天井を見上げると、大きめの湯気抜き。

 こじんまりとシンプルかつ懐かしい感じを思い出させてもらえるような、レトロ風味たっぷり銭湯。ここにもまた、どっぷりと空間にひたる自分がいる。この感覚がたまらなくて、今日も私は銭湯巡り。

 

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