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地下鉄谷町線の長原駅から北、中央環状線を挟んで西側の住宅地の中の銭湯。中央環状線に平行する通りに掲げられた「ミネラル湯」の縦看板。その通りから横手の筋に入ると正面玄関。何気にシンプルに、「栄温泉」。 暖簾をくぐると、下足場正面に、縦６枚×横４枚の富士山とその麓の滝を描いたタイル絵。おお、こんなところに富士の山。そしてその上側には、額に入った贈り物の「大入り」宝船入りの絵。 脱衣場は、すっきりと整理整頓されて、落ち着いた雰囲気。天井には２枚羽の巨大扇風機。番台横手、ドリンク類の冷蔵庫の隣の扉の向こう側、ありゃりゃ、この家の玄関だぁ。 浴室、シンプルにすっきりと。 浴室中央に、楕円形の大きな浴槽。３分の２が深、そして浅。深の浴槽内には、ミネラル鉱石（たぶん）の入った籠がいくつか沈められている。そして、その奥手の壁側には、超音波気泡風呂のジェットが３連並ぶ。 その飾り気のなさがよけいに気分をかきたてて、どっぷり空間にはまります。派手さは無いが、ええやんこれで最高やん、という銭湯空間。今、僕、いったい何してるの？と、はっと我にかえったときに思わず問いかけてしまうような。この感覚がたまりません。座布団３枚、贈ります。 |