鷺沼温泉
 
【住所】 千葉県習志野市鷺沼1−14−5
【営業時間】 15:00〜22:30
定休日】 第1月、火曜日
【入浴料】 大人¥460  中人¥180  小人¥80  
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 京成本線津田沼駅から徒歩約15分
 


 京成の津田沼駅の南側。駅前の通りから市役所方面へ、庁舎を越えて少し行った信号の通りを南へ下り、千葉街道との交差点。その対面角奥に煙突が見える。鷺沼温泉発見。千葉街道の南側、歩道に看板。その看板の指し示す路地の奥、真っ赤バックに白抜きで「ゆ」の大きな文字。手前横手のマンションに隠れてしまっているが、その奥に昔ながらの銭湯。外観が見えないのが残念だ。

 入り口は、路地奥ということもあり、手前女湯、奥男湯でL字型という変り種。その大きな暖簾をくぐると、あれま、これはもう異郷の世界。レトロもレトロ、超レトロ。タイムスリップどころか空間ごと別世界だ。まずは下足場、下足箱はなく下足棚が並ぶのみ。そして脱衣所との間は扉で仕切られておらず、すぐに番台、目の前は脱衣所だ。

 広々とした脱衣所。天井は高く格天井。そこから3枚羽根の小さめの天井型扇風機がぶら下がる。床は歩くと板がきしむ。脱衣ロッカーは無く、脱衣用丸籠を利用。外壁側には棚が一面に、常連さん用だろう洗面器などお風呂セットが並ぶ。間仕切り壁には大きな鏡、中央にはテーブル。両壁側を初めとして、どっしりとした木製ベンチ、イス、ソファ。アナログ体重計に健康器具、飲料類の冷蔵庫、たぶんベビーベッド、などなどなど。

 さて浴室、これまたレトロトロトロとした空間だ。天井は2段式だが、中央が屋根下型になっており、色は水色。外壁側の窓ガラスの桟は木製。洗い場のカラン、間仕切り壁側7つ、外壁側4つ、間の島カラン両側5つづつというカラン数。両壁側はシャワー無し。島カランには、両側2つに分岐した珍しいタイプのシャワーが3つ。そして銭湯アート、奥壁側に富士山のペンキ絵。壁の木目がでている、きれいな絵柄。その下側には鯉のタイル絵。さらに間仕切り壁には、タイル絵3連チャン。忠臣蔵の一場面、松に鶴、瓢箪で川の水を汲む人、というラインナップだ。

 そして浴槽、奥壁に半楕円形で深と浅。このお湯、これがまた熱いのなんの。特に深、これは入ることができなかった。何度かトライしたのだが、軟弱者の僕には無理。浅はまだましだが、しかし熱めということは間違いない。そしてそのお湯は、なんと黒湯。黒湯の天然温泉だ。透明度は30センチほどで、無臭。浴感、とろっとしており、肌がしっとりとする黒湯独得なもの。思わぬところで温泉だ。

 いやしかし、このレトロさ加減は半端じゃない。都心からそれほど離れておらず、また幕張も近いというところ、こんな温泉銭湯に出会えるなんて。なんて素敵なことでしょうか。
 

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