六龍鉱泉
 
【住所】 東京都台東区池之端3−4−20
【営業時間】 15:30〜23:00 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥180  小人¥80 
【設備】 深、浅気泡風呂
【最寄り駅】 東京メトロ千代田線根津駅から徒歩約4分 
 


 東京有数の黒湯温泉銭湯としてその名も高い、上野の「六龍鉱泉」。東京に来て1年経つが、まだ未入浴。上野公園は何度も来ているし、台東区の銭湯もほぼリーチ状態なのだが、なぜだかここはまだだった。と、いうことに急に気づき(ということも無いのですが)、あわててやってきました上野公園。

 その上野公園の西側に沿った通り、ちょうど動物園のあたりかな。民家の並ぶ反対側通りに、さりげなく場所を示すミニ看板。指し示す路地を入る。これを見逃すと、たぶんなかなかわかりづらい、てなロケーションだ。

 その路地を入ると、おお、どどーんと大きな唐破風屋根の貫禄銭湯が現れる。前面が狭いので、写真は全景無理。そのザ・東京銭湯的外観にノックアウト。短い丈のオリジナル暖簾をくぐると下足場、そして自動ドアから中へ入るときれいなフロント。その横手から脱衣所へと入る。

 時間の止まったかのごとく、懐古系の脱衣所。天井は高く、横仕切りのある板張り。そこから3枚羽根の天井型扇風機が、なんと2機もぶら下がっている。これが同時に回ると、すごい風量だろう、残念ながら当日は動いていなかったが。床はきれいなフローリングで気持ちいい。内庭があり、そこには池が。見ると、鯉が多数いるではないか。これまいいなぁ、まさにザ・東京銭湯だ。

 そして間仕切り壁上に目をやると、天然温泉黒湯の分析表と効能表。その日付を見ると、なんと昭和6年だ。あっれっ〜〜〜。これまた感激。脱衣ロッカーは外壁側と間仕切り壁側。間には島ロッカー。間仕切り壁側には大きな鏡。浴室入口前には、アナログ体重計、そしてアイスクリームの冷凍庫。

 さて、それでは浴室へと入る。入口上には、スリ硝子で屋号ロゴ。なかなか渋い。天井は高く2段式、きれいな水色に塗られている。奥壁一面に銭湯アート。山口県の錦帯橋か、どーんと大きなタイル絵だ。そして間仕切り壁側にも銭湯アート。海と洋館のモザイクタイル絵。旅情を駆り立てる逸品だ。

 洗い場のカラン、間仕切り壁側9つ、外壁側8つ、間の島カラン1列目両側8つシャワー無し、2列目片側のみ7つシャワー無し。2列目には鏡も無い。そして浴槽は奥壁側に一直線に配置。深と浅、浅内ブクブク気泡湯、というシンプルな構造。それぞれ、天然温泉の黒湯だ。この黒湯、コーヒー色のとろけるようなお湯、透明度は30センチくらいか。ややすべっとした浴感、肌がしっとりする。

 そしてこのお湯、熱いのなんの、熱いのなんの。深と浅、まだ浅のほうが入ることができるか、恐る恐る入湯。さて、深はどうか。何度かチャレンジしたが、無理!無理でしたわ。よく見ると、僕の入浴時間内、けっこういた他のお客さん方も、誰も入っていなかった。いやあ、これもまたザ・東京銭湯だ。

 渋い外観に懐かしい雰囲気の脱衣所、シンプルな浴室に黒湯、そして熱いお湯。やはりこれは、ザ・東京銭湯だ。遅ればせながら、なんとか入浴を果たしました。聞きしにまさる良い温泉銭湯、楽しい時間を過ごさせていただきました。最高。 

 

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