ラジオ湯

【住所】 兵庫県赤穂市尾崎287
【営業時間】 15:00〜22:00 
定休日】 1、6のつく日
【入浴料】 大人¥300  中人¥130  小人¥60
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR山陽本線播州赤穂駅から徒歩20分



 JRの播州赤穂駅から南へ、千種川にかかる赤穂大橋を渡ったところの尾崎地区。古い町並みが見渡せるその通り、左手に赤穂八幡宮という神社。その向かい側の辻を見ると、2階建ての木造建物の横脇に、廃材と共に置かれた「ゆ」の看板を発見。青バックに白湯模様に赤字で「ゆ」。その「ゆ」の字の下側に「ラジオカルク湯」との文字。あれ、正式名はこっちかな。とても印象的な屋号だ。

 正面玄関は、鉢植えに囲まれた石壁に、入り口を覆うような大きな暖簾。くぐると、やや広めの下足場、下足箱は木製。引き戸を開けると、番台、脱衣所。脱衣所は、フローリングの床と、中央に置かれた大きな机と囲んだソファがいい感じ。脱衣ロッカーは、木枠に擦りガラスというタイプ。間仕切壁上には、ミニ招き猫が多数オンパレード。そしてなんと、柵の中に入れられた子犬が2匹とソファの上の子犬がワンワン言っているではあーりませんか。いや、なんとも微笑ましい。

 それでは浴室へと。シンプル・イズ・ベスト、中央に楕円形の浴槽、深と浅のワンユニット。浴槽周りに段がついている。壁は白いタイルで、天井には小さめの湯気抜き。洗い場のカランは間仕切壁の反対側で、鏡の位置が高くて、髭をそろうとすると立たなければならない。そして銭湯アート、四面の壁上にぐるーっと描かれた、西洋のお城や風車や湖などのペンキ絵。ほとんど消えかけた部分が多くて、全体像が見えないのが残念。しかもその絵の上に店舗広告がずらーっと並んでいるという面白模様。この広告も、それぞれ味があって見ていて楽しい。

 こじんまりと素朴な、しかし味わいどころがたくさんある港町の銭湯。そしてまた、人情にも篤い。最初に番台で石鹸を買い求めたところ、「うちの使ってください」と、ボディシャンプーなど一式を貸してくださった。あ、タオルは持っていますから、と親切このうえない。しかも湯上り後、なんとなんと缶コーヒーまで出してくださるではないか。思わず遠慮したのだが、「それなら持って帰ってください」とのお言葉。厚かましくも、いただいてしまいました。いやいや、本当に感謝感激です、ありがとうございました。ちなみに、ワンちゃんたちも、皿に入れられたコーヒーをペロペロ美味しそうに飲まれておりました。うわー、もう絶対また来たいわ、このお風呂屋さん。がんばって営業続けてください、たのみますから。

 

銭湯TOP     赤穂市






















inserted by FC2 system