扇湯

【住所】 兵庫県明石市二見町東二見1739
【営業時間】 16:00〜22:00 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥380  中人¥130  小人¥60
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 山陽電鉄東二見駅から徒歩12分



 山陽電鉄の東二見駅から南。いきなり廃墟と化した店舗が目の前に現れる駅前の道を東、2個目の信号を海側目指して南へ下る。えっちらおっちら、漁港へ出る手前あたりを民家の間の細い路地へ。少々わかりづらかったが、お目当ての扇湯さんへたどり着く。

 もうなんでしょう、どうしたらいいんでしょう、これは。その佇まいの趣き加減に心高鳴る。大きな民家の白い壁に銭湯の暖簾。横手に回ると木造建屋の隣に一部レンガ部分も見える。わざわざ電車乗って来たかいがあったってもんですわ。いや良い日です、今日は。

 さて暖簾をくぐると男女それぞれの扉があり、開けるとまた暖簾。土間があり左手に下足箱、そして右側に番台、目の前には脱衣所。土間と脱衣所との段差がけっこうあり、番台がやけに高い。その番台には、なぜか文庫本が大量に積まれている。番台頭上には神棚。
 脱衣所には、木製脱衣ロッカーがずらりと並ぶ。その脱衣ロッカーには、ほとんどロッカー鍵が無い。脱衣ロッカーの上にはいろいろ箱が積まれており、また柵で仕切られたスペースがあり、そちらにも物があれこれ。天井を見上げると格子状で、天井型扇風機がぐるんぐるんと回っている。

 浴室へ。おっと、これがまた渋い。石の床に石の湯舟。深と浅の2つ、シンプルな構成。浅は大人1人ごろんとするのがいっぱいで、鰻の寝床のような形。深のお湯は、けっこう熱い。奥に浴槽が1つあるが使用されておらず、ごみが捨てられている。洗い場のカランは3つで、鏡の位置が高い。シャワーもカランも、なかなかお湯が出てこないのが残念。

 とにかく何と言ったらいいのでしょう、確実に現実逃避ができますね、と言いますか。時間空間飛び越えて、自分がどこにいるのかわからなくなります。この感覚を味わいに、この漁港の町まで銭湯巡り。なんなんでしょう、私。

 

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