大宮湯

【住所】 広島県尾道市東久保町6−11
【営業時間】 15:00〜21:00 
定休日】 毎週水曜日
【入浴料】 大人¥400  中人¥150  小人¥70
【設備】 深、浅
【最寄り駅】 JR山陽本線尾道駅から徒歩20分



 海があって山があって島があって渡船があって寺があって坂があって商店街があって旧い町並みがあってアートがあって映画のロケ地があってラーメンがあってお好み焼きがある町、尾道。高校生の頃に見た、「転校生」の階段落ちの風景が思い浮かぶ。そしてここにはまた、銭湯もあるという素敵な町だ。以前に一度来たことがあるが、観光のみだった。というわけで今回は、ゆっくり腰を据えての、尾道銭湯巡り。

 JRの尾道駅から東、長いアーケードが続く商店街を延々歩き、その途切れた国道2号円との坊地口交差点を北へ少々上がる。100mほど行ったところの東側、通りに屋号の看板。その横手、細い路地の奥に「ゆ」の暖簾が掛けられている。暖簾をくぐると、その奥に右側男左側女のドアタイプの木の扉。敷地内にはお地蔵さんや井戸がある。なんとも言えないいい感じ。

 中へ入ると、タタキがあって、ちょい背の高い番台、そして脱衣所。下足箱は数字の書かれたふた付きと、そのまま置くところと2段構え。下足鍵は無い。脱衣所は、こじんまりとした昔ながらな懐古系。鍵の少ない木製ロッカー、薄緑の色が塗られ、大きく数字。床は板張りで、なかなか感触が気持ちいい。中央に長椅子、間仕切壁側に冷蔵庫、アナログ体重計、壁には魚拓がぺたぺたぺた。いいよな、この辺ならさぞかし大きな鯛も釣れるんでしょう。まったくもって、尾道は素敵な町だ。

 さて、全面ガラス戸の浴室へ。こじんまりとした空間に、もうこれ以上シンプルなものはないでしょうという、深と浅に仕切られた、角が丸みを帯びた浴槽が1つ。浴槽には段がつけられている。そして深の中には管からジェット噴射が1筋。天井はカーブの付いた形で、中央に湯気抜き。カランは左右奥の壁三面にそれぞれだ。

 しかしまぁ、じっくり浸かればお気楽極楽、タイムスリップして昭和の時代にひとっとび。これははまりますね、かなり。まったくもって、尾道は素敵な町だ。

 さてさてそれでは尾道銭湯巡り、近くの日の出湯へ向かうのだが、残念ながら休業中。あれ、もうやらないんでしょうか?ロケーションと佇まいがが素晴らしく、ぜひ入りたいのだが・・・近隣の方々、情報求めます。

 

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