野崎浴場
 
【住所】 東京都荒川区荒川2−59−2
【営業時間】 15:00〜24:00 
定休日】 毎週金曜日
【入浴料】 大人¥460  中人¥180  小人¥80
【設備】 深、浅超音波気泡風呂、電気風呂
【最寄り駅】 京成京成線町屋駅から徒歩約3分 
 


 京成線の町屋駅から、真っ直ぐ南へ続く荒川中央通り、その細い通りを250メートルほど行き、さらに細い通りを西へと入り北側。古い下町の住宅地の中、どどどーんと存在感を示す銭湯。むくり破風で両側に塀、そこから樹木が茂る。かっちょいい・・・。正面玄関横手には自販機。そして短い「ゆ」の暖簾。

 暖簾をくぐると下足場。その向かって右側の扉から中へ入ると、手前側にフロントがある。フロント向かいには飲料類の小さめな冷蔵庫。その左右に男女それぞれの脱衣所への入口。

 脱衣所、外観同様のレトロトーロトロなタイムスリップ空間だ。天井を見上げると折り上げの格天井、これが渋い。そこから天井型扇風機が男側だけでなんと2つもぶら下がっている。そして床はきれいに磨かれたフローリング。先ほどのフロントの上側に白い招き猫が置かれており、それが脱衣所から見える。ささやかながら内庭、溶岩が組まれた逸品。縁側もあり、喫煙所を兼ねて灰皿が置かれている。外壁側に脱衣ロッカー。その上側にはテレビ。間仕切り壁側にはテーブルとソファ。浴室入口前にはアナログ体重計。それと常連用?か、洗面器などを置くためのアングルが組まれている。

 さて、それでは浴室へと入る。おお、こちらもまた期待通りの展開、レトロトーロトロな絵に描いたような東京銭湯。なんといっても、正面奥一面に描かれた富士山のペンキ絵!男女の間仕切り中央に合わせて富士の山、なんともお見事だ。その下側には花と蝶のイラストタイル。そして銭湯アートが2連チャン、間仕切り壁に水車に湖に洋館というモザイクタイル絵も。

 天井は2段式、水色に塗られた東京スタイル。洗い場のカラン、中央から手前にかけてずらり。間仕切り壁側に6つ、外壁側と間の島カラン1列両側にそれぞれ5つづつというカラン数。浴槽は奥の壁側に一直線に配置。間仕切り壁側から深、浅、浅内に超音波気泡ジェットが3連、そして電気風呂という構成。ジェット3連のうち1つは、手摺りを挟んで電気風呂側にある。そしてこの電気風呂、「電子マッサージ」と名付けられており、「押す」「揉む」「叩く」というパターンを繰り返す、ちょっとした小技使い。

 てなわけで、シンプルなレトロ系銭湯ながら、ちょいと楽しい仕掛けが少々という、さりげないオモシロ銭湯。しかし富士山をバックに浸かる湯船はいいですねぇ。これぞ東京銭湯の醍醐味なのだ。これでいいのだ。

 銭湯TOP     東京都荒川区

















 





inserted by FC2 system