 |
JR加古川線の西脇駅。いやまさか、銭湯だけが目当てでここまで来るとは我ながら思ってはおりませんでした。大阪から阪急とＪＲを乗り継いで、約２時間２０分。電車賃もけっこうかかるし、いったい何やってんでしょう私。しかしそれでも来てよかった！と思えるのならば、これは豊かな人生の一場面だ。 その西脇駅から西側の通りを延々北へ。西脇中央通りから続く通りを東、杉原川にかかる蓬莱橋へ行く手前、ふっと右手を見てみたら・・・ありましたありました、その名も「西脇温泉」。和風民家に男女それぞれ２枚の暖簾がかかる。屋根の間には、青字に白抜き屋号看板、これがポップで明るい感じ。 暖簾をくぐり木戸を開けて中へ。開けると目の前にすぐ脱衣所が広がる、一体型タイプ。タタキの左手に下足箱、右手に番台。番台の位置がけっこう高い。落ち着いた雰囲気の懐かしい感じのする脱衣所で、きれに整えられている。床は板張り、天井は格子状。仕切り壁側に扇風機が設置されており、ちょうどあたる位置に木のベンチ。他に、アナログ体重計やマッサージ機なども。 さて浴室へと。こじんまりとした空間、しかしタイルなどカラフルで明るい感じがする。天井には湯気抜き。浴槽はシンプルに、深と浅。浅内には超音波気泡風呂、ジェットが１連、足元からもジェット噴射おまけ付き。壁からは、２つの浴槽にそれぞれライオンの顔の給湯口。並んでクールに壁から出ている。そして奥にはスチームサウナ。木のすのこが置かれて、さっぱりと楽しめる。 どちらかというとレトロ銭湯、タイムスリップが楽しめるが、脱衣場、浴室ともに、きちんと手入れがされていて、清潔感を感じる。気持ちよく楽しみたいのが銭湯の基本、そのあたりに気を使われているように思う。あっぱれ。 |