老松温泉 喜楽旅館
      
【住所】 栃木県那須郡那須町湯本181
【営業時間】 8:00〜20:00  
【定休日】 年中無休
【入浴料】 大人 ¥500 
【泉質】 硫黄泉
【設備】 内湯
【最寄り駅】 JR東北本線黒磯駅からバス
    

 
 那須湯元の旅館街を南へ下ってそのはずれ、「老松温泉」との矢印看板。ふむふむ、老松温泉・・・と、その指し示す方向にずんずんずん、しかし行けども行けども荒れ果てた山すその風景、駐車場と書かれたところもあるが車はなし。そのうち、朽ち果てた四駆と、その先に平屋の向かい合った民家。あれれ、突き当たり・・・もしかしてここ?と思ったが大正解。向かい合う民家の片方が受付、片方が温泉施設。なんともローカル。

 しかし驚くのはまだ早い。なんせこの建物周りの朽ち果て具合といったら・・・さすがに「廃墟」は失礼だろう、と思うのだが他に言葉で思い浮かばないのも正直なところ。受付の店主はたいそう気さくで、なんか申し訳なく思ってしまうのだが、尋常ではない佇まいだ。

 さて料金を払って対面の引き戸から中へ。階段を降りて降りて降りて・・・いやはや、こりゃもう。川口浩の探検隊のごとく、階段を廊下を渡って目的の場所へと。そこはそう、もちろん温泉だ。

 辿りついたるは、こじんまりとした浴室。鄙び度具合最高潮の好きな人大喜びの浴室だ。湯煙立ち煙る室内に、奥の窓から木漏れ日が入る。手前側にも浴槽が1つあるが、今は使われてはいない。木造りの浴槽、そこには白濁したお湯がパイプからちょろちょろちょろ。硫黄臭と苦味のあるお湯、浴感はつるまろ感。雰囲気とあいまって、なんとも言えん感覚に陥っていく。

 今でも旅館やってるのかしらん?と疑問符。しかし、なんちゅーか、これぞまさに秘湯というか。名湯那須温泉の秘湯中の秘湯、か。ちなみに、那須湯元の民宿街からすぐに辿りつくルートあり。ただし、なかなかわかりづらい。まあ辿りつくまでの経路も楽しむということで、南側からどうぞ。 
 

 

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