【住所】 | 沖縄県沖縄市安慶田1−5 |
【営業時間】 | 15:00〜21:00 |
【定休日】 | 毎週水・日曜日 |
【入浴料】 | 大人¥410 中人¥150 小人¥60 |
【設備】 | 深 |
【泉質】 | アルカリ性鉱泉 |
【最寄り駅】 | ゆいレール県庁前駅から徒歩10分 |
沖縄県では現在、銭湯が2軒。1つは那覇の日の出湯、そして宜野湾市の中乃湯だ。家族旅行で沖縄旅行、国際通りに近い日の出湯は難なくクリアできたが、中乃湯は地理的にけっこう難題だ。思いあぐねた末、美ら海水族館へ行った帰り、宿泊先の国際通りに戻る途中、何かと話題の普天間へ行こうとか適当なことを言いながら、無理やり宜野湾市へと向かう。しかし通りから少し入って、中乃湯発見!したところ、なんとも言えん佇まいに、いきなりこりゃもう涙ぽろぽろ状態、とりあえず悪いがこれから俺は入浴だ。 まずその独特の外観。沖縄本島でありがちな建物だが、なんともいい味を出している。白い壁に青いライン、壁に直接書かれた屋号、もちろん屋根にはシーサーだ。暖簾の手前にベンチが向かい合ってずらっと。そのベンチ後ろの建物は住居で1階は店舗?のようになっている。暖簾をくぐると正面にフロントというより番台、しかしそこに人がいない。しばらく待っていると、客の女性が中から出てきて、後払いで入っていればいいよ、石鹸無いなら事務所のこれをどうぞ、とあれこれ親切に。ならばすみません、勝手に入りますと、中へと入る。 中は、下足場、脱衣所、浴室が一つになった一体型空間。下足箱の代わりに棚が並び、そちらに靴を。脱衣スペースの床は板張りで、天井は青く塗られている。脱衣ロッカーは2段になっていて、上段は縦長、下段はよくあるタイプの大きさ。上段は蓋を開けると、中は2段に分かれている。色は薄い青色。脱衣ロッカー、天井、それと浴室の壁、これがそれぞれ薄青の同じ色だ。 そして目の前の浴室へ。超シンプルで超独特な造りだ。中央にどどどーんと丸い浴槽が1つ。入浴剤入り、色は緑色だ。そしてなんと、お湯は天然温泉らしい。入浴剤で色付きではあるが、本来は無色透明無味無臭。地下からくみ上げている鉱泉だそう。それとその奥に、トイレがあるという超珍しい構造。そして洗い場、「湯」と「水」、それぞれの水道蛇口に短いホースが繋がれていて、Y字状にミックス、混ざり合ってお湯が出てくるという構造。それがけっこう高い位置。さらにその上側に鏡が付いているが、立ち上がらないと見ることができない。浴室手前には、かつてシャワーだっとようなスペース、今は洗面器が積まれている。 湯上り後、表へ出ると、お店の前のベンチに女性の方が座られていた。おそらく女将さんだろうと声をかけさせてもらうと、やはりそう。勝手に入って、勝手に石鹸をお借りしたことに対して、快く答えていただいた。暖かい対応に、心もぽっかぽか。無理やりでも来て大正解。また来ますよ、機会さえあれば。 |