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近鉄の瓢箪山駅から北、国道１７０号線から東体育館の方へ少し西へ入ったところ。普通の家に暖簾がかかっている的な外観に「明星ゆ」と屋号の看板が明るく輝く。建物に対して斜めに入り口。前面は地道で、車２〜３台、駐車可能。 暖簾をくぐると、けっこう広い下足場が。入り口横手に長椅子が置かれていて、こちらで待ち合わせなどができる。壁には張り紙が多数、ぺたぺたぺた。 扉を開けて、番台を通り脱衣所へ。番台の頭の上には神棚、その向かい側には白いマネキ猫。中央に食卓のようなテーブルとベンチと椅子。その横には本棚、隅にも大きな家具調の本棚が置かれていて、中にはそれぞれコミック本他多数。他に、床に置かれた大きなテレビ、アナログの体重計、吊り輪付きのぶら下り健康器、壷に花、額に入った西洋画、天井の３枚羽根扇風機、などなどなどが目に入る。 そして浴室。広々とした浴室内に、中央にどでーんと深と浅。まったくもってシンプル極まりない。静かな、静かな空間に、響き渡るのは洗い場の音と、洗面器のからーんころーん。そして壁には、湖と洋館がデザインされた横長のモザイクタイル絵。 浴室、脱衣所ともに、とにかく静かで、ちょっと不思議な感じのする空間。「懐古系」とは少し違うが、しかし時間の経過を忘れてしまいそうになるような。妙に味わい深いようなものがあり、心に引っ掛かりました。 |