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ＪＲ姫路駅を南口から出て、線路沿いに東へ。２つ目信号の広い通りを南へ少々、通り沿いの西側に、３階立てのモダンな外観の銭湯。１階が駐車場と駐輪スペース。正面入り口を入ると下足ロッカーが並んでおり、さらに中へと。２階へ上がる階段とエレベーターがあり、その横にワイドテレビに風景ＶＴＲ。２階へ上がるとフロントがあり、きれいなロビーがあるという今風銭湯だ。 フロント横の暖簾をくぐり、脱衣所へと入る。これまたきれいに整理された脱衣所で、中央に置かれた椅子が渋い。片方にどっしりとした木製１人掛けの椅子が３つ、その後ろ側にこれまたどっしりとした木製のベンチ。どちらも安定感があって、座り心地はかなり良い。隅にはリクライニングチェアと椅子型マッサージ機が並ぶ。飲料類の自販機が置かれており、その上に大きな液晶テレビ。天井の照明、蛍光灯の組み合わせ具合が凝っている。その間から、３枚羽根の天井型扇風機がぶら下がる。 浴室へ。こちらもたいへんきれいで、充実した最新型浴室設備が並ぶ。間仕切壁側に浴槽ずらり、まず目を引くのが一番手前の足踏み温浴風呂。底に小石を敷き詰めた足裏つぼ刺激目的の浅い浴槽で、手すりに掴まり足踏みをするという一品もの。これはなかなか珍しい。そして電気風呂、超音波気泡風呂ジェット３連。このジェット、２つは「分散型」と称してジェットが三方から、もう１つは「集中型」と称して背中の部分に集中ジェットと２タイプに分けられている。その隣に浅、さらに隣に深。浅は中温風呂、深は高温風呂との表示。さらに浴室奥側、低温風呂と称された浅と水風呂が並ぶ。その上側、横手の階段から中２階へと上がるようになっており、そちらにサウナがある。 さてこの浴室、このそれぞれの浴槽の入浴法などを詳しく解説したパネルがそれぞれの浴槽壁側に貼られている。ほほう、これはなかなか親切だ。読んでいるだけで健康入浴をしている気分になってくる。そして高温風呂の深、こちらの壁には岩が配されていて、上からお湯が注がれている。洗い場は浴槽と反対側にずらり、変わっているのは、それぞれにステンレスのコップが備え付けられているということ。これは今まで見たことのないアイテム、歯磨きができるということか。さらに両側の壁上にそれぞれ、鉢植えや造花がずらりと並び、華やかな雰囲気を演出している。 しかしまぁこれはこれは、いろいろアイデア満載、かゆいところに手が届くというような、気配り心配り満点の銭湯だ。娯楽系銭湯の１つのモデルケースとでも言うような。いやほんと、お世辞ではなくて、そう思う。近所に１軒、あればうれしい。そのとおり、お客さんもひっきりなしに来られていた。ここに銭湯の未来があるのでは、と思いました。 |