緑湯
 
【住所】 東京都足立区千住緑町3−28−1
【営業時間】 14:30〜23:00 
定休日】 毎週月曜日
【入浴料】 大人¥450  中人¥160  小人¥80
【設備】 深、浅、超音波気泡風呂、薬風呂
【最寄り駅】 JR常盤線・東京メトロ千代田線・日比谷線・東武鉄道伊勢崎線から徒歩12分
 


 レトロ系銭湯の宝庫と言われる、足立区は北千住駅界隈。駅の西側、駅前の通りを延々西へ、国道4号線を越えてさらに西、突き当りの三叉路を南へ200メートルほど行った通りの西側。大学のグランドの隣に、なんとも堂々としたレトロ外観がの銭湯が。千鳥破風の屋根下に唐破風屋根という豪華2段構え。渋い、渋すぎる・・・思わずため息だ。

 暖簾をくぐり下足場、そして引き戸を開けて中へ。番台、そして脱衣所だ。そしてこれがまた・・・渋い、渋すぎる・・・またしてもため息。折上げの格天井、3枚羽根の天井型扇風機と、蛍光灯が長い鎖につながれてぶら下げられている。浴室中央には島ロッカーが2つ、壁側に脱衣ロッカー、木のベンチ、寝タイプのマッサージ機。外側には縁側。天井を眺め、周囲を見渡していると、その空間に取り込まれてしまいそうな不思議な気分に包まれた。

 それでは浴室。こちらもまたレトロトロトロ、トロトロレトロ、溶けそなレトロ。高い天井、二段式で薄い青色に塗られているが、経年劣化が雰囲気に輪をかける。浴室手前には両側カラン7つづつ。間の島カラン2列はそれぞれ両側にカラン6つづつ、シャワーは無し。奥の壁には浴槽一直線。深と浅、浅内には超音波気泡ジェットが3連だ。深の浅と反対隣には、間隔を開けて藥風呂。こじんまりとした1人用サイズ。それと床のタイル、細かい豆タイルがびっしりなのだが、このタイルをよく見ると、蟹や貝をデザインしたタイルがところどころに混ざっている。まるで砂利交じりの海岸にいるかのうような演出。いやー、愉快愉快。
 
 そしてお楽しみの銭湯アート。出ました、奥の壁に大きな富士山のペンキ絵だ。絵の下側に、「伊豆・早川」との署名入り。その富士山ペンキ絵の下側には、金魚や鯉など淡水魚のモザイクタイル絵。さらに間仕切壁側いっぱいに、アルプス・洋館・湖のモザイクタイル絵だ。めくるめく銭湯アート3連チャン、これまたトロトロ溶けそうな雰囲気に拍車をかける。

 とにかく、ため息、つきすぎ模様。レトロ空間、豆タイル、銭湯アート、見どころ、はまりどころ、多種多様。なんだかヤバイ、取り込まれないように気をつけなきゃ、戻れなくなるかも。ここでまたもや、ため息ひとつ。

 

湯TOP     東京都足立区























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