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ＪＲ＆山陽電鉄の明石駅から南西、有名な魚棚を通って海側へ向かって１０数分。落ち着いた静かな通りに、重厚な屋根瓦が目につく銭湯が１軒。堂々とした貫禄ある佇まいだが、正面暖簾横の黄色く塗られた壁に書かれた温泉マークがほのぼのしてユニーク。 暖簾をくぐると、そのスペースがけっこう広い。二重になっているようで、入り口を奥に引っ込めたような感じ。下足箱はけっこう新しいようで古い感じがしない。番台を通り脱衣所へ。中央に椅子が置かれ、常連さん方がなごまれている。間仕切壁の棚には、その常連さん方の石鹸箱がやたらたくさん並んでいる。天井は格子状。浴室入り口の壁には一面にミニタイル。その前には大きなアナログ体重計。 そして浴室へ。壁にはきれいでカラフル模様なタイルが貼られており、たいへん明るい雰囲気。なんと言っても間仕切壁側のタイルが素敵。ゾウやサルやウサギなど、動物デザインの図柄がずらり！昔の大阪地下鉄動物園前駅を思い出しました、思わず。なごみますね、なごみます、まさに。 さて浴槽構成はシンプルに。中央に深と浅、奥にぷくぷくとひかえめな気泡湯。深内には、超音波ジェット噴射が２連付き。この超音波ジェット、なかなか強力で、背中を当てるとけっこうな刺激。そして奥の気泡湯の壁には、洋風風景画のタイル絵もあり。 外見は、どちらかというとレトロな雰囲気を想像するが、中はたいへん明るくて快適に入浴ができる。ご近所の常連の方々もほっこり楽しそうで、なんともいい空気が流れている。 |