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ＪＲの高田駅から南西。国道２４号線の北方塩町交差点、北西角のところ。横長で屋根が低く感じられる建物、正面から見たシンプルながらきれいな外観にほほーと感銘。上白壁、下木製という色調デザインに小さめの玄関口を覆うように暖簾がかかる。清楚で質素、しかし格調の高さが感じられるというような和のデザイン。 暖簾をくぐると下足場。こちらは昔ながらのレトロな雰囲気、中へ入るガラス戸には、それぞれ「男」「女」と手書きの文字。扉を開けて番台を通り、脱衣所。番台上には大黒様、番台対面の間仕切壁上には提灯がいっぱい飾られた神棚。天井には菱形枠内に丸照明４つの洒落たデザイン。中央には長椅子、脱衣ロッカーの上には白い招き猫。そして隅には今は使われていないベビーベッド、これがなかなか木製ロッカー仕様という渋い一品。 そして浴室へ。こじんまりとした空間ながら、きれいに改装されていてシックな趣き。浴槽はシンプルに、深と浅の２つのみ。超音波のジェットが無いこともあり、静かな空間に洗面器やカランの音が大きく感じられる。洗い場には、なぜか１つだけホース付きがあり。そして浴室正面奥の壁には、大きな千切りモザイクタイル絵。壁一面の大きなもので、しばし見とれてしまう。 シンプルながら、なかなかきれいで心地の良い銭湯。地元のお客さんの会話もはずんで、ある種の羨ましさも感じる。末永く営業されることを心から望みます。 |