松の湯
      
【住所】 神奈川県横須賀市佐野町5−5
【営業時間】 14:00〜18:30  
【定休日】 毎週金曜日
【入浴料】 大人¥470  中人¥200  小人¥100
【設備】 深超音波気泡風呂、浅超音波気泡風呂
【最寄り駅】 JR横須賀泉衣笠駅から徒歩約12分
    

 
 みなとのよーこの銭湯巡り、みなとじゃない衣笠駅にてハシゴ銭湯、2軒目。JRの衣笠駅から衣笠通りを西へ、しばらく行った先の衣笠十字路交差点から三崎街道を北へずずずずずん。曹源寺入口という交差点を通りの東側から斜めに北へ進む細い通り。その通りに入って100メートルほど、ふっと右手に目をやると、民家の間の路地いっぱいに暖簾が架かっているのを発見。そしてその奥に目をやると、その奥突き当りに、営業中の電飾と「ゆ」の暖簾、その下側にタイル絵の福助が僕を呼んでいるではないか。なんですか、このロケーションは。路地奥どん突きの銭湯、胸躍らせて引き戸を開ける。

 引き戸は左右に斜めにそれぞれ。入るとこじんまりとした土間があり、木製の下足箱。そこからすぐ上に上がると脱衣所だ。番台には者が置かれており、その前に立ってご主人が本を読まれている。脱衣所は、もうなんと言っていいのでしょう、どんどん時計が逆回りになっていくのを感じる、タイムスリップ空間だ。外壁側に脱衣ロッカーがあるが9つのみで、その横手は脱衣棚。脱衣丸籠がどーんと積まれている。間仕切り壁側には大きな鏡、その上側は薄手のカーテンで仕切られている。番台横手側には木のベンチ、その外側はささやかな内庭、縁側があり灰皿が置かれている。浴室入口前には、なぜか白く塗られたアナログ体重計。

 浴室へ。こちらもまた、時間の経過を全く無視したかのようなタイムスリップ空間。天井は半ドーム状、真ん中に湯気抜きがある、関西でよく見るスタイル。見どころは、正面奥壁、どどーんと富士山のペンキ絵だ。しかも壁板の上に直接書かれている、板絵というべきか。洗い場のカラン、間仕切り壁側に5つ、外壁側2つ、間の島カラン1列両側に5つづつ。島カランにはシャワーは無し。浴槽は奥壁側に2つ。深と浅という、シンプル仕様。深は超音波気泡風呂ジェット2連付き。隣の浅、こちらもジェットが1つ付き。給湯口が浴槽の中から上に向いていて、ボコボコと音を立てている。

 僕の訪問時、他にお客さんなく、なんと貸切状態だ。心の底ではラッキー、しかし一抹の寂しさも。もっともこの銭湯、開始時間は早めだが、終了時間も早め。ちょっとお風呂に入る時間としては早いかも。しかしこの空間のありようは貴重です。個人的にはたまらんもん、ありまする。気になる方は是非。
  

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