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京王の京王線明大前駅。駅出口を出て南、店舗が並ぶ細い通りを西へと進むと、途中でさらに短くなり、そのままずんずんずん。ほどよく行ったあたり、ちょっと南の辻を入ったところに銭湯だ。横長で白い壁に大きめの窓。その後ろ側に建物があるのだろうが、道が細く奥が見えない。まあいいか、とにかく入ろう。 向かって左側に玄関口、暖簾は架かっておらず。下足場、横にさすタイプの木札鍵の下足箱が並ぶ。そこから自動ドアで中へ入ると、すぐにフロント、そして縦長のその奥にロビー。ソファが置かれ、テレビ。壁には富士山の壁画壁紙が額入りで。飲料類の冷蔵庫あり、缶ビールもある。 フロント横手から脱衣所へ。落ち着いた雰囲気の、昔ながらの雰囲気。しかし、室内には有線のJ-POPが流れている。天井は高く折り上げの太い枡状。床はきれいなフローリング。外壁側に脱衣ロッカー、間仕切り壁側にも脱衣ロッカー、その半分は常連用ロッカー。その上側には鏡。中央には島ロッカー、その島ロッカーの片側は棚になっている。その横手にテーブルとベンチ。間仕切り壁奥上には大きな柱時計。浴室入口前、その真ん中に洗面台があるという変わった造り。その横手にデジタル体重計。脱衣所入口横手、ヤクルトの自販機。これ、変わってますよ、たぶん初めて見た。ちょいとした一品。 そして浴室へと。天井は２段式、白色に塗られており、縁は水色だ。奥壁にどどーんと銭湯アート、富士山のペンキ絵。「２７．１０.．２３ ナカジマ」の署名入り。お見事な逸品。洗い場のカラン、間仕切り壁側に４つ、外壁側に５つ、間の島カラン１列両側５つづつのカラン数。浴槽は奥壁側に一直線に配置。超音波気泡風呂ジェット２連の寝風呂タイプ、頭の位置にはステンレスの水枕、壁のボタンを押すとジェットが噴出。その隣には横長の浅、真ん中部分に横一列にプクプクとささやかな気泡、そして超音波ジェットが１つ付きだ。 全体的に、昔ながらの雰囲気ぷんぷん、しかしきれいに整えられた銭湯。ゆったりとした時間を過ごすことができる、昭和の香り漂う空間。たいそう心地良い。 |