共楽温泉

【住所】 大阪府岸和田市吉井4−13−17
【営業時間】 16:00〜22:30 
定休日】 毎週日曜日
【入浴料】 大人¥390  中人¥130  小人¥60
【設備】 深、浅、電気風呂
【最寄り駅】 南海本線忠岡駅から徒歩12分



 南海の忠岡駅から南東。駅前からしばらく行くと、府営住宅がどどどーんと立ち並ぶ。そのはずれ、太い胴回りの煙突がにょきっと。さりげなくなにげない佇まいで「共楽温泉」。しかし、入り口横の両側から松の木が2本出ているというのが尋常ではない。

 暖簾をくぐると、こじんまりとした下足場。正面に縦5枚×横6枚の薔薇のタイル絵がお出迎え。下足ロッカーには木札鍵がほとんど無い。まあ大丈夫だろう、と靴を脱ぐ。そしていい感じの木の扉を開けて、番台から脱衣所へ。

 ああ、もう何と言ってよいのやら、まさに渋味がほとばしる昭和的空間。戻る戻る、時間が戻る。まさにタイムスリップ。中央に置かれたテーブルと長イス、隅にはアナログ体重計、イス型マッサージ機。床は板張りで、きれいに磨かれている。間仕切壁上には大黒様。壁には宝舟。そして浴室との間に整えられた内庭があり、池には水が注がれている。

 さて、それでは浴室へ。こちらもまた、渋みほとばしる昭和的空間。深と浅の主浴槽と、奥に広めの電気風呂。この電気風呂、貼られた電気板が機能していないみたい。シンプルな浴槽構成、しかしながら見どころが凄い。まず電気風呂の壁にダイナミックに配された岩。岩の間からお湯が落ちる。そして奥の壁一面のアルプスがデザインされたモザイクタイル絵。さらに間仕切壁側に描かれた縦8枚×横16枚の壁絵。富士山の上を天女が舞うと言う絵柄。そして手前の水鉢には水瓶を抱えた裸婦像。

 いや何と言うのでしょう、この空間に身を置けることの喜びが全身に。戻る戻る、時間が戻る。戻りすぎて帰られなくなるような。でもいいや、戻られなくても、とおもわず思ってしまうような。好きな人、行きましょう、必ず。

 

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